eぶらあぼ 2014.7月号
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147コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL ペーテル・エトヴェシュは4人のファイナリストについて「それぞれに独自の個性的な声を持っていらっしゃいます。私は、本日の初演ののち、他のオーケストラがこれらの作品をプログラムに取り入れることを願ってやみません」と高く評価、なかでも第1位となった大胡恵の作品については「旋律ではなく、音を絶えず繰り返す特殊なテクニックを用い、音色は地面から宙へと舞い上がります。オーケストラの音色に関してはこの作品がもっとも素晴らしく、輝くようなバランスの取れた音色がオーケストラをフルに生かして引き出されていました」と評した。●武満徹作曲賞 http://www.operacity.jp/concert/award●本選演奏会の模様はNHK-FMで放送予定。 NHK-FM「現代の音楽」 7/12(土)6:00〜6:55 7/19(土)6:00〜6:55 ※2回に分けての放送/放送日は変更になる場合あり/最新 番組情報は下記ウェブサイトでご確認ください。 NHK-FM http://www.nhk.or.jp/fm■ベルリン・フィルが自主レーベル設立 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が自主レーベル「Berliner Philharmoniker Recordings(ベルリン・フィル・レコーディングス)」を設立。その第一弾として6月下旬にサイモン・ラトル指揮の『シューマン:交響曲全集』(キングインターナショナル KKC 9083)をリリースする。 『シューマン:交響曲全集』は、CD(2枚組)、BD(5.0ch DTS-HD MA音声+1080/60i映像のフルHD・BDビデオ/2.0ch 96kHz/24bit PCMのBDオーディオのハイブリッド構成)および、192kHz/24bit 2.0chと5.0chのハイレゾ音源のダウンロードコード、ベルリン・フィルのネット映像配信サービス「デジタルコンサートホール」の7日間視聴チケットが入っている。布張りハードカバー型の豪華な装丁で、日本語ブックレットも付属する(国内盤)。価格は9,000円+税。国内盤の輸入・販売元はキングインターナショナル。 レーベルの運営はベルリン・フィルのメディア子会社で、「デジタルコンサートホール」と同じくベルリン・フィル・メディアが行う。そのため、デジタルコンサートホールのWEBサイト内で、ベルリン・フィルの公演情報、オンライン配信、ハイレゾ音源のダウンロードのすべてを取り扱えるなど、利便性も高まった。 今後は、8月に『シューマン:交響曲全集』のLPヴァージョン(180g重量盤)を、10月にはアーノンクール指揮の『シューベルト:交響曲全集』をCD + Blu-ray Audio + ダウンロードの仕様でリリース予定。●デジタルコンサートホール http://www.digitalconcerthall.com●キングインターナショナル http://www.kinginternational.co.jp■マックス・ポンマーが 札幌交響楽団首席指揮者に就任 札幌交響楽団は、マックス・ポンマーを首席指揮者に迎える。任期は2015年4月から3年間。ポンマーは1936年ドイツのライプツィヒ生まれで、ライプツィヒ音楽院とライプツィヒ大学で学び、ヘルベルト・フォン・カラヤンのもとでも学んだ。これまでにライプツィヒ放送交響楽団首席指揮者、ハンブルク・カメラータ音楽監督等を歴任。近年は日本のオーケストラにもたびたび招聘され、注目を集めている。ポンマーと札響は13年11月の定期演奏会で初共演して大成功を収め、楽団内外から継続的な関係が望まれ、今回の決定に至った。 また札響は、14年9月からコンサートマスターとして田島高宏を迎える。田島は1978年仙台生まれ、桐朋学園大卒業。2001年から04年まで札響コンサートマスターを務めた後、ドイツに渡り10年間活躍、08年からは北西ドイツ・フィル第1コンサートマスターを務めていた。札響には10年ぶりの復帰となる。●札幌交響楽団 http://www.sso.or.jp『シューマン:交響曲全集』を持つオラフ・マニンガー(左/ベルリン・フィル首席チェロ奏者&メディア担当) サイモン・ラトル(右/ベルリン・フィル首席指揮者兼芸術監督) ©Thomas Rosenthalマックス・ポンマー田島高宏

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