eぶらあぼ 2014.6月号
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53リサイタル★7月1日(火)、3日(木)・紀尾井ホールイマジン七夕コンサート★7月7日(月)・サントリーホール ●発売中問 コンサートイマジン03-3235-3777 http://www.concert.co.jp あのルネ・コロを再び日本で聴くことができるとは! もうこれ以外に言葉がない。1937年ベルリン生まれの彼は、バイロイト音楽祭でジークフリート、ローエングリン、タンホイザー、パルジファル、トリスタン、ヴァルターなどワーグナー作品の主役を総なめにし、ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場他あらゆる超一流歌劇場に出演。世界最高のヘルデン・テノールとして一時代を築いた。またベーム、カラヤン、バーンスタイン、クライバー、ショルティらと多様なレパートリーを録音し、力強さと甘美な抒情性を併せ持つスーパー・テノールとして、歴史に名を刻んでいる。しかも、2010年バーデン・バーデン祝祭劇場でのティーレマン指揮《エレクトラ》でエギストを歌って大喝采を浴び、今年1月にはケルンで《ワルキューレ》や20世紀の伝説を聴く究極の贅沢ルネ・コロ(テノール) リサイタル&イマジン七夕コンサート《伯爵令嬢マリツァ》などのナンバーを披露。地元紙に「今もなお朗々と響くヘルデン・テノールの声で聴衆を魅了」と絶賛されているから驚きだ。 今回は、シューベルト「冬の旅」、シューマン「詩人の恋」他を歌う各リサイタルを何と800席の紀尾井ホールで開催。至宝の至芸を間近で味わう稀有の贅沢を享受できる。さらには『イマジン七夕コンサート(ルネ・コロさよならコンサート)』で、《タンホイザー》や、一方の十八番である《伯爵令嬢マリツァ》《こうもり》《メリー・ウィドウ》などのナンバーを歌い、ワーグナー&オペレッタの名曲が並ぶ公演を華やかに彩る。いずれも“伝説”を耳目に焼き付ける超貴重な機会。ファンならずとも逃せるはずがない。文:柴田克彦 ソプラノ歌手として本格的なクラシックのステージに立つ一方、クロスオーバー・ミュージックにおける先駆的なヴォーカリストとして、ラッセル・ワトソンやSMAPなど多彩なアーティストとのコラボレーションや、ミュージカルや作詞、ラジオ・パーソナリティの分野でも活躍する柴田智子。そんな彼女の多面的な魅力を、盛り沢山に野菜を詰め込んだサラダ・プレートのように味わう『サラダ記念日コンサート』が、10回目の節目を迎える。 東京に生まれ、単身ニューヨークに渡って、働きながら名門ジュリアード音楽院などに学んだ柴田。英語版によるオペラ《夕鶴》のヒロインを演じるなど現地での音楽活動も順調だったが、今度は本場のオペラを学ぼうと、新天地ミラノへ。そこでさらなる研鑽を積み、帰国後は新国立劇場などオペラの檜舞台に出演する一方、ジャンルを超えた活動を展開。チャリティーや音楽を通じたセラピーなど、心と体に優し10回記念は“アスパラガス”のイメージで柴田智子のサラダ記念日コンサート Vol.10い生活の提案も続けている。 10回記念のステージは、太陽の香りを吸って、すくすくと伸びてゆくアスパラガスをイメージ。柴田の瑞々しい歌声が、フルートの上野星矢やヴァイオリンの桜井大士、ピアノの内門卓也ら俊英たちの音色と溶け合い、未来への希望の調べを奏でる。そこで紡がれるのは、オペラの名アリアなどクラシックはもちろん、映画音楽、ミュージカルからの魅惑の調べ、そして現代作品など実に多彩。今回、柴田が歌う曲のほとんどを新進気鋭のコンポーザーピアニストの小田朋美が手掛けているのも注目だ。また、野菜ソムリエの牛原琴愛(ことえ)らによる、健康に関する楽しいトークも聴ける。文:笹田和人★7月5日(土)15:00・王子ホール、13日(日)12:00 15:00・自由が丘オペラハウス●発売中 問 サンライズプロモーション東京0570-00-3337/フロレスタン03-6457-4695http://www.tomokoshibata.com柴田智子

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