eぶらあぼ 2014.6月号
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207奥村愛(ヴァイオリン)横坂源(チェロ)齋藤真知亜(ヴァイオリン)Dialogue #2モルゴーア・クァルテットニューアルバム『原子心母の危機』ライヴ!!エリック・ル・サージュ(ピアノ)夕部奈穂(口笛)ゆうべの祈りVol.3ソヌ・イェゴン(ピアノ)第5回仙台国際音楽コンクール優勝記念浦山純子(ピアノ)ショパン&ラフマニノフの世界Vol.1Happy Birthday Fantasy vol.7+なかにしあかね作品展Ⅶ◆15日(日) 浜離宮朝日ホール浦山純子はショパン音楽院などに学び、国際コンクールで実績を重ねた実力派。ショパンとラフマニノフに焦点を当てたシリーズ第1弾では、ヴァイオリンの山岸努らN響メンバーによる弦楽四重奏団と共に、ショパンの協奏曲第1番(室内楽版)をメインに。さらにロンドハ短調と、ラフマニノフ「幻想小曲集」「楽興の時」から5曲を弾く。◆21日(土) 日暮里サニーホール2010年に国際口笛大会の成人女性の部で準優勝するなど、コンクールで入賞を重ねてきた夕部奈穂。多くのステージを通して、口笛の奥深い魅力を伝え続けている。そんな彼女が続けている、『ゆうべの祈り』と題したリサイタル。今回は、バッハなどのクラシックから日本の調べ、さらにオリジナル曲まで多彩な曲目を披露する。◆26日(木) 相模女子大学グリーンホール超難関として知られるミュンヘン国際コンクールで2010年に第2位となり、ソリストとしてはもちろん、室内楽奏者としても注目を浴びる横坂源。ピアノの盟友・多賀谷祐輔と臨むリサイタルでは、フォーレの第1番とドビュッシー、2つの名ソナタを軸に。フォーレ「夢のあとに」やシューマン、バッハと鮮烈な美音をたっぷり響かせる。◆28日(土) Hakuju HallN響の第1ヴァイオリン・フォアシュピーラー(次席奏者)の一方、ソリストとしてステージ活動や録音にも力を注ぐ齋藤真知亜。ピアノの鷹羽弘晃と取り組んでいるシリーズ「Dialogue」の第2弾では、ベートーヴェンの第2番とバッハの第4番、ブラームスの第2番と、3つの名ソナタを。濃密な音楽の“対話”を、体感してみたい。◆26日(木) 浜離宮朝日ホール弦楽四重奏の底力を聴け! クラシックの枠をぶち壊す、過激な選曲と演奏で聴衆を驚かせている名人集団モルゴーア・クァルテット。そして、新譜『原子心母の危機』は、東日本大震災に衝撃を受けたキース・エマーソンがしたため、彼らに託した作品を中心に組み立てた問題作。ピンク・フロイドほか収録曲を、ライヴならではの興奮と共に。◆21日(土) 府中の森芸術劇場ウィーンホール人間として、母として、芸術家として。自身の人柄を投影したような美しい音色と親しみやすい選曲、自然体のトークで幅広い支持を集めるヴァイオリンの奥村愛。ピアノの名手・加藤昌則と臨むステージでは、ワックスマン「カルメン幻想曲」やクライスラー、エルガーなど魅力的な旋律を満載して。クラシック初心者も、必ず楽しめよう。◆20日(金) 浜離宮朝日ホール世界中が注目する仙台国際コンクールの第5回ピアノ部門を制したのは、韓国出身のソヌ・イェゴン。優勝記念のステージでは、ラフマニノフの第2番とモーツァルトの第10番、ふたつのソナタを大枠に、ショパン、リスト、チャイコフスキーを配した。国際的な檜舞台へと羽ばたかんとする、俊英の“いま”を捕まえたい。◆17日(火) 津田ホールなかにしあかねは、東京芸大からロンドンに学んだ作曲家。子供たちの純粋な胸の内を覗きこむような、心温まる作風で知られる。彼女自身のピアノのほか、夫でテノールの辻裕久、義姉でソプラノの佐竹由美ら“辻”音楽師6人で贈る作品展。ドラマ仕立ての「お兄ちゃん物語」の初演やピアノ連弾など、家族ならではの幸せ感に満ちている。◆17日(火) 銀座/ヤマハホール現代フランスが誇る名奏者、エリック・ル・サージュによる待望のソロ・リサイタルが実現。彼の代名詞とも言えるシューマンの作品から、幻想曲ハ長調を核に、ベートーヴェンの第30番とシューベルトの第21番と、2人の大作曲家の“辞世の句”のごとき最晩年の名ソナタを置く。名匠が紡ぐ心の調べを、じっくりと堪能したい。©H.Ikezawa©Masafumi Nakayama©King Records

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