eぶらあぼ 2014.6月号
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206公演情報今 月 の今月の注目公演佐藤祐介(ピアノ)デビュー10周年コンサートVol.1 新ピアニスト宣言渡辺健二(ピアノ)廻由美子(ピアノ)&中川賢一(ピアノ)の「春の祭典」+バルトーク日本ブラームス協会No.141例会「仲道郁代 ブラームスを語る」(2)實じつかわ川風かおる(ピアノ)◆14日(土) JTアートホールアフィニス第4回名古屋国際コンクールを制するなど入賞を重ね、ソリストとしてのみならず、室内楽でも着実に実績を積んでいる實川風。今回はベートーヴェンの第21番「ワルトシュタイン」とプロコフィエフの第6番、という2つの名ソナタを披露。シューマン「蝶々」とショパン「4つのマズルカop.24」と、宝石のような小品を添える。◆1日(日) ヤマハ銀座店6Fコンサートサロン日本ブラームス協会創立40周年を記念し、ピアノの名手・仲道郁代を迎えて、昨年スタートした「ブラームスを語る」シリーズの2回目。今回はヴァイオリンの小川恭子ら桐朋学園大在学中の弦楽奏者と共に「ピアノ四重奏曲第1番」に挑戦、仲道がソロでモーツァルトのソナタ第3番やグリーグ「抒情小曲集」からの3曲なども披露する。◆13日(金) 津田ホールこれはエキサイティング。共にバロックから現代に至る幅広いレパートリーを鮮烈に聴かせて来た中川賢一と廻由美子、2人のピアノの達人が“激突”するステージ。まずはストラヴィンスキー「春の祭典」の2台ピアノ版を。そして、パーカッショニストの神田佳子と佐々木啓恵を交えて、バルトークとキース・エマーソンで真剣勝負に挑む。◆14日(土) 杉並公会堂(小)本格的なレッスンを始めたのが14歳、翌年にはリサイタルを開いたという異色の天才ピアニスト、佐藤祐介がデビュー10周年を迎えた。記念公演第1弾は、C.P.E.バッハやシューベルトなど古典と、若林千春や堀江亮佑らによる委嘱新作の初演が、違和感なく並ぶ先鋭的なプロ。“新ピアニスト宣言”のタイトルも、決して伊達ではない。◆6日(金) 津田ホール名門・リスト音楽院などに学んだ渡辺健二は、日本を代表するリスト弾きとして知られ、ステージはもちろん、後進の指導や執筆活動など多彩に活躍。今回は、リスト「グノー《ファウスト》からのワルツ」を核に、シューベルトの4つの即興曲(D899)やドビュッシー「映像」第2集、バルトーク「子供のために」第1集を組み合わせる。◆1日(日) ミューザ川崎シンフォニーホール古典のみならず、自作を含めた新作の初演を手がけるなど、しなやかな活動が光る近藤岳。今回は“1930年”を鍵に、ヴィエルヌが手掛けたオルガン交響曲第6番、その弟子であるデュリュフレの「『来たれ、創り主なる聖霊』によるコラール変奏曲」に、同じ主題に基づく、2本のトランペットを交えた近藤の自作を挟み込む。近藤岳たけし(オルガン)文 : 笹田和人6廻由美子中川賢一©kei uesugi©Kiyotaka Saito

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