eぶらあぼ 2014.5月号
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150 会見の席で、福田市長は「10のオーケストラが日替わりで、しかも低料金で充実したコンサートを聴けるのはとても贅沢。今年も、さらにパワーアップした『サマーミューザ』に大いに期待している。昨年、震災による改修工事が終了してホールが復活し、再び素晴らしい音響でプログラムを提供できることをとても嬉しく思っている。ホールのこれまで積み上げられてきた経験をもとに、もっと先へと音楽を発信していきたい」と語った。また、期間中に行われる「オルガン&ピアノ 鍵盤スペシャル」に出演する小川典子は「今年はピアノだけでなく、初めてオルガンにもチャレンジする。同じ鍵盤楽器でありながらもまったく異なるサウンドの違いを楽しんでほしい」、同じく「サマーナイト・ジャズ」に登場する佐山雅弘は「昨年も好評だったが、ホールのロビーをジャズ・バーにしてふだんと一味違ったくつろげる場にする。多くの人にジャズも味わっていただければ」と独自のアイディアを語った。フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2014★7月26日(土)〜8月10日(日)・ミューザ川崎シンフォニーホール 他問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200http://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa■第24回出光音楽賞の受賞者が決定 主にクラシックの音楽活動を対象に、若手・新進音楽家の育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置いて新進の音楽家を顕彰してきた「出光音楽賞」の、第24回受賞者の3名が決定した。年内には授賞式と受賞者による「出光音楽賞受賞者ガラ・コンサート」が開催され、この模様はテレビ朝日系列で全国放送される予定。受賞者のプロフィールは以下の通り。(五十音順/年齢は2013年12月31日現在)◎小林美樹(ヴァイオリン/23歳) 2006年ドイツの第6回レオポルド・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクールに最年少で参加し、審査員特別賞を受賞。09年には桐朋女子高校音楽科を首席で卒業し、特待生として桐朋学園大学ソリストディプロマ■フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2014 がミューザ川崎で開催 「音楽のまち・かわさき」の“夏の風物詩”として多くのクラシック・ファンに親しまれている音楽イベント、『フェスタサマーミューザ KAWASAKI』が10周年を迎える。今回は7月26日(土)から8月10日(日)まで16日間にわたり、首都圏で活躍するオーケストラが、それぞれ趣向を凝らした内容のコンサートを披露、まさに“オーケストラの祭典”が繰り広げられる。10年目の今年からは、出演するオーケストラが10に増えたことも大きな特色で、参加団体は、東京交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団(同楽団は今回初登場)。会場はミューザ川崎シンフォニーホールと昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ(8/3,8/9のみ)。 3月28日に開かれた記者会見では、福田紀彦(川崎市長)、秋山和慶(東京交響楽団桂冠指揮者、ミューザ川崎シンフォニーホール チーフアドヴァイザー)、小川典子(ピアニスト、ミューザ川崎シンフォニーホール アドヴァイザー)、佐山雅弘(ジャズ・ピアニスト、同)、吉井實行(日本オーケストラ連盟 業務執行理事・事務局長)、大野順二(東京交響楽団楽団長)が出席。左から 吉井實行、大野順二、福田紀彦、秋山和慶、小川典子、佐山雅弘Photo:M.Otsuka/TokyoMDE左から 小林美樹 ©Shingo Azumaya/成田達輝 ©Masashige Ogata/挾間美帆 ©Miho Aikawa

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