eぶらあぼ2014.4月号
191/199

200公演情報今 月 の今月の注目公演田中晴子(ピアノ)滝千春(ヴァイオリン)&中野翔太(ピアノ)有森博(ピアノ)プロコフィエフ×ラフマニノフ東京佼成ウインドオーケストラ吹奏楽大作戦 2014井上康一(トロンボーン)◆20日(日) 東京文化会館(小)桐朋学園大やミュンヘンに学び、ソリストのほか、アンサンブルや東京室内管弦楽団でも活躍する井上康一。ピアノの佐藤友美と臨むリサイタルでは、地中海の空気を切り取ったアンリ・トマジの協奏曲をはじめ、デュファイ「ヴィヴァルディ風小品」やマーラーの交響曲第5番から「アダージェット」など多彩な作品を披露する。◆5日(土) 東京芸術劇場日本を代表するブラスの名人集団・東京佼成ウインドオーケストラがナビゲートする、音の大冒険。大井剛史の指揮と岩崎里衣の司会で、高校野球の応援でもお馴染みの「アフリカン・シンフォニー」はじめ、ワクワク感が詰まった旋律を愉しむ。さらに、舞台上で迫力の響きが堪能できる「体感コース」(限定40席)も用意される。◆19日(土) 東京文化会館(小)有森博は東京芸大大学院を経て、モスクワで研鑽を積み、ショパン国際コンクールの最優秀演奏賞はじめ受賞も多い実力派。かつてソナタ全曲演奏を成し遂げたプロコフィエフの作品から「戦争ソナタ」(第7番)を軸に、ピアノ作品全曲演奏を貫徹したラフマニノフの佳品を組み合わせたステージは、まさに彼のピアニズムの粋。◆19日(土) カワイ名古屋コンサートサロン「ブーレ」リチャード・グードら巨匠の薫陶を受け、アメリカでの演奏活動も経験したピアノの田中晴子。現在はフランスでさらなる研鑽を積む。クープラン、ラモー、スカルラッティ、ショパン、ドビュッシー、メシアンの作品を並べた今回のプロは、さながらパリを舞台とした鍵盤音楽史。彼の地に身を置く彼女だからこそ、その空気感を伝え得る。◆11日(金) たましんRISURU(立川市市民会館)(小)海外のコンクールで入賞を重ねた後、国際的に活躍するヴァイオリンの滝千春。名門ジュリアード音楽院に学び、クラシックの枠にとどまらず、作曲など幅広い活動を展開するピアノの中野翔太。そんな2人が紡ぐベートーヴェンやヤナーチェク、ラヴェルのソナタはじめ佳品たち。幸せな出逢いの目撃者となれそう。◆9日(水)、10日(木) 銀座/ヤマハホール銀座のホールにアーティストが集い、紡ぎ出すオペラの世界は、さながら都会の中の異空間だ。『銀座オペラ』シリーズ第3弾は、彌勒忠史演出によるヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》のハイライト。小川里美(レオノーラ)、笛田博昭(マンリーコ)、与那城敬(ルーナ伯爵)ら実力派キャストが、運命と愛憎のドラマを展開する。銀座オペラVol.3《イル・トロヴァトーレ》ハイライト文 : 笹田和人4滝 千春 ©Ichiro Sakai大井剛史©K.Miura中野翔太©Yuuji中・与那城 敬©Kei Uesugi 右・彌勒忠史左・小川里美©Kei Uesugi

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です