eぶらあぼ 2014.3月号
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165を務めており、2015年4月には東京都交響楽団の音楽監督就任も決定している。ブリュッセルのベルギー王立モネ劇場とリヨン歌劇場での功績により、指揮者としての手腕を高く評価されている大野は『現在の音楽シーンにおける最も素晴らしい音楽感性の持ち主。そして“特別な現象”』(仏・フィガロ紙)と評されている。バルセロナ交響楽団 http://www.obc.cat/■サイトウ・キネン・フェスティバル松本  概要発表 サイトウ・キネン・フェスティバル松本の2014年開催計画(予定)が1月23日、実行委員会から発表された。 2014年のフェスティバル期間は、8月10日(日)〜9月6日(土)、オーケストラコンサート3公演、オペラ4公演を中心とした28日間。オーケストラコンサートは、小澤征爾指揮のベルリオーズ「幻想交響曲」ほかを、オペラは、ヴェルディ《ファルスタッフ》をデイヴィッド・ニース演出、ファビオ・ルイジ指揮で上演する。昨年好評だった『サイトウ・キネン・フェスティバル松本Gig』にはマーカス・ロバーツ・トリオを迎える。そのほか、串田和美演出の「兵士の物語」も再演される。チケットは5月中旬〜6月上旬発売予定。主な公演予定は以下のとおり。オーケストラコンサート 8/29(金)、8/31(日)、9/2(火)・キッセイ文化ホールサイトウ・キネン・フェスティバル松本Gig9/6(土)・キッセイ文化ホールオペラ《ファルスタッフ》 8/20(水)、8/22(金)、8/24(日)、8/26(火)・まつもと市民芸術館「兵士の物語」 8/21(木)、8/23(土)、8/25(月)、8/27(水)・まつもと市民芸術館 実験劇場サイトウ・キネン・フェスティバル松本http://www.saito-kinen.com/■メゾソプラノの坂本朱が下總皖一音楽賞 を受賞 メゾソプラノの坂本朱(さかもと あけみ)が平成25年度下總皖一音楽賞(音楽文化発信部門)を受賞した。1月15日、埼玉県知事公館で授賞式が行われた。 「下總皖一音楽賞」は、作曲家・音楽理論家・音楽教育家として日本近代音楽の礎を築いた埼玉県加須市出身の偉人、下總皖一(しもおさ かんいち)没後50年を記念して、国内外で活躍する埼玉県ゆかりの音楽家を顕彰するもの。 坂本朱は埼玉県出身、現在はイタリアに在住。《KAMI KAZE》(三枝成彰作曲)の世界初演を果たし、1月にはテミルカーノフ率いるサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団とマーラーの交響曲第2番「復活」で共演し、好評を博した。■東京フィルが創立100周年記念ワールド・ ツアー2014を実施 2011年に創立100周年を迎えた東京フィルハーモニー交響楽団が、3月にワールド・ツアーを実施する。このワールド・ツアーは「創立100周年記念事業」として11年に企画されていたが、同年の東日本大震災の影響で果たせず、3年をかけて実現に至った。 東京フィルは創立100周年を機に、「世界を駆ける日本の力」をテーマに“日本人によるクラシック音楽”の今を伝えるシリーズを打ち出した。日本のクラシック音楽が「西洋の模倣」ではなく「日本固有の芸術」になったことを示してきたが、今後は“21世紀のジャポニスム”として、日本のクラシック音楽文化の創造的価値を積極的に世界に発信していくという。こうした趣旨から、今回のツアーを従来の「演奏旅行」に終わらせないように、ツアーの全公演をインターネットで同時中継し、世界中で感動を共有してもらうことを目指す。指揮は大植英次、ソリストとしてヴァイオリニストの竹澤恭子が同行する。概要は下記の通り。<公演日程>3/11(火)ニューヨーク リンカーン・センター内アリス・タリー・ホール3/14(金)マドリード スペイン国立音楽堂3/16(日)パリ サル・プレイエル3/17(月)ロンドン カドガンホール3/20(木)シンガポール エスプラネード3/23(日)バンコク プリンス・マヒドン・ホール指揮:大植英次ヴァイオリン:竹澤恭子曲目:黛敏郎「舞楽」、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、ストラヴィンスキー「春の祭典」、バーンスタイン「シンフォニック・ダンス」 ほか東京フィルハーモニー交響楽団 http://www.tpo.or.jp小澤征爾 ©Shintaro Shiratori左:坂本 朱 右:上田清司(埼玉県知事)/写真提供:埼玉県

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