eぶらあぼ 2014.2月号
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2024〔紙幅の関係で省略した劇場やオーケストラがあります。ご容赦下さい。〕〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場4月1、4、8、10日 ヴェルディ:リゴレット 指/J.ロペス=コボス、演出/S.セクイ、出/P.プレッティ、L.ヌッチ4月5、9、14日 プッチーニ:蝶々夫人 指/J.ダーリントン、演出/J.ギーレン、出/ヘー・ホイ(Hui He)、B.ヒメル、M.アイヒェ★◎4月12、16、20、25、28日 ワーグナー:ローエングリン[プレミエ] 指/B.ドゥ・ビリー、演出/A.ホモキ、出/G.グロイスベック、K.F.フォークト、C.ニュールンド4月15、19、22日 R.シュトラウス:ナクソス島のアリアドネ 指/M.ボーダー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/P.マティチ、C.ウンターライナー、S.コシュ、S.グールド◎4月17、21、24日 ワーグナー:パルジファル指/F.ウェルザー=メスト、演出/C.ミーリッツ、出/M.ゲルネ、P.ローズ、J.ボータ、W.マイヤー◎4月23、27、30日 R.シュトラウス:ばらの騎士指/F.ウェルザー=メスト、演出/O.シェンク、出/A.シュヴァネヴィルムス、W.バンクル、E.ガランチャ、I.トンカ4月29日 ドニゼッティ:愛の妙薬 指/G.ガルシア・カルヴォ、演出/O.シェンク、出/V.ナフォルニタ、シャホウ・ジンシュウ、A.アルドゥイーニ、A.マエストリウィーン・フォルクスオーパー4月1、8、16、22日 カールマン:マリッツァ伯爵夫人[14年3月プレミエ] 演出/T.エンツィンガー4月2日 モーツァルト:魔笛 演出/H.ローナー4月3、7、12、14、19、27日 ヴェルディ:椿姫 演出/H.グラッツァー4月4、9日 レハール:メリー・ウィドウ 演出/M.A.マレッリ4月5、6(16:30)、13、24、30日 S.ソンドハイム:ローマで起った奇妙な出来事(ミュージカル) 演出/W.ソボトカ4月11、15、26日 スメタナ:売られた花嫁 演出/H.バウマン4月20、25、28日 ヨハン・シュトラウス:こうもり演出/R.ヘルツル、新校訂演出/H.ツェドニクアン・デア・ウィーン劇場◎4月14、17、19、22、24、26日 ヘンデル:メサイア(英語版/演出付上演) 指/C.ルセ、演出/C.グート、出/M.ベンクトソン、I.ボーリン、P.ローレンガー、B.メータ、C.ワークマン、演奏/レ・タラン・リリク◎4月16日 M.ハーゼルベック指揮ウィーン・アカデミー ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス 独/L.エイキンS、C.フルカップA、D.ベーレT、M.アイヒェBs◎4月28日 リムスキー=コルサコフ:皇帝の花嫁(演奏会形式) 指/V.シナイスキー、演奏/ボリショイ劇場管◎4月29日 リムスキー=コルサコフ:金鶏(演奏会形式) 指/V.シナイスキー、演奏/ボリショイ劇場管ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(B)=フィルハーモニー(ベルリン)]4月1日 Z.メータ指揮 ブラームス:悲劇的序曲、シェーンベルク:室内交響曲第1番(15人の奏者のための)、サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付」4月6(11:00)(KH)日 Y.ネゼ=セガン指揮ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)4月11(B)日 D.バレンボイム指揮 → 〔ドイツ/フェストターゲ〕参照4月26(15:30)、27(11:00)日 A.フィッシャー指揮 バルトーク:2つの肖像、ニールセン:クラリネット協奏曲、マーラー:交響曲第1番「巨人」 独/D.オッテンザマーclウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(AIX)=グラン・テアトル・ドゥ・プロヴァンス(エクサン・プロヴァンス)](主要公演のみ)4月13(11:00)(KH)、15(AIX)日 G.アントニーニ指揮 バッハ:ヨハネ受難曲 独/K.エクS、B.フィンクA、J.チャムT、H.ミュラー=ブラッハマンBr4月19(MV)、20(MV)日 S.ヤング指揮(ウィーンの春) シューベルト:サラマンカの友人たち〜序曲、ベートーヴェン:ロマンス、ウェーバー:オイリアンテ〜序曲、ニコライ:ウィンザーの陽気な女房たち〜序曲、ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー〜第1幕への前奏曲・優勝の歌、ヨハン・シュトラウスⅡ世:ジプシー男爵〜序曲・アリア、スッペ:ウィーンの朝昼晩〜序曲、レハール:ジュディッタ〜アリア、R.ホイベルガー:オペラ舞踏会〜序曲 独/J.ボータT◎4月25(KH)、26(KH)日 K.ウルバンスキ指揮 H.K.グルーバー:"into the open ..."(打楽器と管弦楽のための)、ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 独/M.グルービンガーpcウィーン・コンツェントゥス・ムジクス[会場:ムジークフェライン(ウィーン)]◎4月5(18:30)、6(18:30)日 N.アーノンクール指揮 バッハ:マタイ受難曲独/M.シャーデ(エヴァンゲリスト)、F.ベッシュ(イエス)、C.シェーファーS、M.ヤンコヴァS、B.フィンクA、G.フィンリーBs、他【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 来年は4月がイースター(復活祭)月にあたるため、バッハの「受難曲」が勢揃い。本文で取り上げただけでも、■マタイ受難曲:N.アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス/T.コープマン指揮アムステルダム・バロック管/P.ヘレヴェッヘ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管■ヨハネ受難曲:G.アントニーニ指揮ウィーン響/M.シュテンツ指揮ケルン・ギュルツェニッヒ管/S.ラトル指揮ベルリン・フィル/T.コープマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管/M.ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル/F.ブリュッヘン指揮18世紀管など、これはもう壮観と言うしかない。中でも、アーノンクール指揮の「マタイ」。3月のモーツァルト公演に続き、ここでもソプラノにシェーファーを起用して、アーノンクール集大成のバッハが展開されるに違いない。 一方、ザルツブルク復活祭音楽祭をティーレマンに明け渡して、新たにバーデン・バーデンで独自の音楽祭を繰り広げるラトル。彼が選んだ演出付の「ヨハネ受難曲」もまた聴き逃せない。近年の「マタイ受難曲」に続いて曲者演出家ピーター・セラーズと組んだ今回の「ヨハネ」の舞台と音楽の成り行きは、これまた大きな興味の的。バッハばかり語っていても仕方がないが、ミンコフスキやブリュッヘンの「ヨハネ」、コープマンやヘレヴェッヘの「マタイ」ももちろん要注目の重要公演だ。さすがにイースター! さて、復活祭期間の各地の音楽祭を改めて見てみると、オペラ関係では、ティーレマン指揮のリヒャルト・シュトラウス「アラベラ」(ザルツブルク)、バレンボイム指揮のワーグナー「タンホイザー」(ベルリン)、ラトル指揮のプッチーニ「マノン・レスコー」(バーデン・バーデン)と、それぞれの看板指揮者が意欲的なプレミエを打ってくる。それに加えて、ティーレマンはポリーニ(ピアノ)、バレンボイムはドミンゴ(テノール)、ラトルはムター(ヴァイオリン)と各分野のトップ・アーティストをソリストとして登場させる。どれもが注目公演だが…果たして、チケットが今から手に入るかどうか…。なお、オペラを上演しないルツェルン復活祭音楽祭では、例によってアバドの出演が目玉だが、体調の関係で最近キャンセルが続いているアバドだけに、予定通り彼の姿を指揮台上で見られるかどうかは神のみぞ知る状態。 それ以外の注目公演を列挙すると、オペラでは、ウィーン国立歌劇場の「ローエングリン」(人気者フォークトの登場)、アン・デア・ウィーン劇場の各演目、チューリッヒ歌劇場の「スペードの女王」(ビエロフラーヴェクの棒に期待)とジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」(サンティ指揮)、ジュネーヴ大劇場の「神々のたそがれ」(メッツマッハー指揮)、スカラ座のベルリオーズ「トロイアの人々」(バルチェッローナの歌唱に注目)、パリ・オペラ・コミークでのミンコフスキ指揮のストラヴィンスキーとファリャ、そして、大野和士氏によるリヨン国立歌劇場でのブリテン「ピーター・グライムズ」と色とりどり。 オーケストラでは、ギーレン指揮北ドイツ放送響のマーラーの交響曲第7番、フェドセーエフ指揮ウィーン放送響のオネゲル「ダヴィデ王」、エッセン・フィルでのネトピル、フィルハーモニア管でのフルシャの共にチェコ系作曲家の特集コンサート、マゼール指揮ミュンヘン・フィルのR.シュトラウス、ゲルギエフ指揮ロンドン響のスクリャービン・ツィクルスなど、指揮者の色を反映した好演目が多い。ベルリンの「フェストターゲ」では、アルゲリッチとバレンボイムのピアノ連弾による「春の祭典」まで登場する。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)Webぶらあぼでは数ヶ月分ご覧いただけます。2014年4月の主要オペラハウス&オケ4

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