eぶらあぼ 2014.1月号
96/181

93読売日本交響楽団常任指揮者 シルヴァン・カンブルランお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時・年中無休/年末年始を除く)0570‒00‒4390 http://yomikyo.or.jp/≪1月~2月の聴きどころ≫ 2014年の幕開けは、常任指揮者カンブルランが登場し、シューマンとラヴェルの作品で極上の響きを作り上げる。シューマンのピアノ協奏曲では、超絶技巧の名手として欧州で聴衆を魅了するロジェ・ムラロが共演。メインのラヴェル「スペイン狂詩曲」では、カンブルランのタクトのもと、切れ味鋭いリズムと透明感あふれる華やかな響きが生まれ、幸せな気分がホールを満たすだろう。カンブルラン&読響による一味ちがったニューイヤーコンサートをお楽しみいただきたい。 1月14日は、カンブルランらしい凝りに凝ったプログラム。1曲目には、ルネサンス期からバロック期のイタリアの作曲家G.ガブリエリの「カンツォーナ」を自ら編曲したものを演奏。2曲目は、一気に20世紀に飛んでルチアーノ・ベリオの「フォルマツィオーニ」を指揮する。この作品は、オーケストラの配置が通常とは異なるもので指定されており、ヴァイオリンが舞台後方、管楽器が舞台前方に配置されるなど、大変珍しい作品。この2曲で、カンブルランはオーケストラの幅広い可能性を示してくれるだろう。メインには、カンブルランが得意とするベルリオーズの作品から、「イタリアのハロルド」を披露。日本を代表するヴィオラ奏者の鈴木康浩のソロで、息の合った演奏が期待できそうだ。 1月18日、19日は、首席客演指揮者・下野竜也の《トランスクリプション・プログラム》。ヴァイオリンの名曲「シャコンヌ」や、ピアノ曲「展覧会の絵」などをオーケストラ編曲でお楽しみいただく。ムソルグスキーの「展覧会の絵」は、良く知られたラヴェル編曲より7年ほど前に初演されたヘンリー・ウッド編曲版を取り上げる。2010年の英国プロムスでも話題となった作品で、大オーケストラの多様な魅力を聴くことができるだろう。ラヴェル編曲版と聴き比べするのも面白いはずだ。 22日は、現田茂夫指揮のニューイヤー特別コンサート。ソプラノの森麻季、テノールの錦織健の2人が、前半にはイタリア・オペラの名アリアを歌い、後半は2人を交えてウィンナーワルツやポルカなどで新春を華やかに彩る。朝岡聡の司会も交え、楽しいひとときをお過ごしいただきたい。 30日は、20時開演で約1時間の演奏で人気の《読響カレッジ》の第7回。オペラやバレエでメキメキと頭角を現している大井剛史が初登場し、ドヴォルザークの傑作「新世界」などを披露する。新たな才能のデビューにご注目いただきたい。開演前19時30分からは、評論家の奥田佳道氏による解説も行われる。 2月には、ドイツ期待の新星クレメンス・シュルトが登場。ロンドン響のアシスタントを務めた後、ベルリン・ドイツ響、ケルン放送WDR響、北西ドイツ・フィルなどを指揮し、オーケストラやソリストから賛辞が寄せられている。読響との初共演にもご期待いただきたい。また、現代最高峰のヴァイオリニストのフランク・ペーター・ツィンマーマンの息子、セルゲがソロを披露する。彼の品格ある美しいソロが、ホールを包み込むだろう。2013年度1回券(2014年3月まで)/2014年度会員券(年間・上期) 絶賛発売中◆カンブルラン 《極上のニューイヤー》1/8(水)18:30 東京オペラシティS¥7,000 A¥5,000 B¥4,000 C¥3,0001/9(木)19:00 東京芸術劇場S¥7,000 A¥5,000 B¥4,000 C¥3,000指揮=シルヴァン・カンブルランピアノ=ロジェ・ムラロシューマン/ピアノ協奏曲ラヴェル/スペイン狂詩曲 他※1/8のみ[ムラロ&読響メンバーによる室内楽]を 18:30から開催◆カンブルランと鈴木康浩が 挑む《ハロルド》1/14(火)19:00 サントリーホールS¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥3,500指揮=シルヴァン・カンブルランヴィオラ=鈴木康浩(読響ソロ・ヴィオラ)ベリオ/フォルマツィオーニベルリオーズ/交響曲「イタリアのハロルド」 他指揮=下野竜也下野竜也Ⓒ読響◆下野竜也が振るウッド編《展覧会の絵》1/18(土)14:00 東京芸術劇場S¥7,000 A¥5,000 B¥4,000 C¥3,0001/19(日)14:00 横浜みなとみらいホールS¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥3,000バッハ(ラフ編)/「シャコンヌ」ムソルグスキー(ウッド編)/組曲「展覧会の絵」 他鈴木康浩Ⓒ読響◆新鋭・大井が振る傑作《新世界》1/30(木)20:00 文京シビックホールS¥4,000 A¥3,000指揮=大井剛史ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」 他大井剛史 Photo:K.Miura◆ドイツ期待の新星シュルトが初登場!2/21(金)19:00 サントリーホールS¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥3,500指揮=クレメンス・シュルトヴァイオリン=セルゲ・ツィンマーマンブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番バルトーク/管弦楽のための協奏曲 他クレメンス・シュルト©Felix Bröde◆オペラアリアとウィンナーワルツ1/22(水)19:00 サントリーホールS¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥3,500ソプラノ=森 麻季 テノール=錦織 健指揮=現田茂夫 司会=朝岡 聡プッチーニ/「私のお父さん」、「誰も寝てはならぬ」J.シュトラウスⅡ/「こうもり」序曲 他森 麻季©Yuji Horiロジェ・ムラロ©Alix Laveauシルヴァン・カンブルラン©読響

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です