eぶらあぼ 2014.1月号
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180公演情報今 月 の今月の注目公演ニューフィル千葉特別演奏会NEW YEAR CONCERT 2014ブラス・ヘキサゴンコンサートvol.5中川賢一の流儀中川賢一・稲垣聡(ピアノ)ヴェルディ特別コンサートバリトンのオペラアリア全40曲一夜演奏会ヘンデル・フェスティバル・ジャパンオラトリオ「サウル」◆13日(月・祝) 浜離宮朝日ホール野心的な試みを通じ、大作曲家の知られざる魅力に光を当ててきたヘンデル・フェスティバル・ジャパン。今回は1738年作曲のオラトリオ「サウル」を新校訂版により、本邦初演する。三澤寿喜の指揮、主役サウルに牧野正人ほか実力派キャスト、精鋭揃いの古楽アンサンブルによって、様々なアイディアに彩られた異色の作品の全貌が明らかに。◆4日 (土) 浜離宮朝日ホール生誕200年(2013年)を迎えてますます人気の高まるヴェルディ作品のステージ。ロベルト・ボルトルッツィは、往年の名ソプラノ、ヨランダ・ミキエーリの薫陶を17年にわたって受け、“ヴェルディ歌い”の貴重なイタリア人バリトンとして活躍。ピアノの峯川知子をパートナーに、23演目から40の名旋律をたっぷりと聴かせる。◆12日(日) 世田谷美術館 講堂1951年、音楽や美術、文学など多様な分野の若手日本人芸術家で結成された「実験工房」。その先鋭的な活動は、戦後日本の芸術復興の起爆剤ともなった。多面的な活動を行うピアノの中川賢一が、「実験工房」メンバーであった武満徹と、彼らが積極的に紹介したメシアンの作品からなる2部構成のステージを通じ、その真価を改めて問う。◆12日(日) 千葉県文化会館地域に根差した活動の一方、日本楽壇に新風を送り込むことを目指す、千葉県内で唯一のプロ楽団「ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉」。新年を祝うステージは「鮮やかな“春”」をテーマに掲げ、国際的な活躍を続ける新田ユリを指揮に迎え、ソプラノ三宅理恵とテノール布施雅也の歌声を交えて、ウィーンの名曲をたっぷりと。◆12日(日) 東京文化会館(小)トランペット2本にホルン、トロンボーン、テューバという金管五重奏に、ユーフォニアムを加えたユニークなアンサンブル「ブラス・ヘキサゴン」。個性的かつ音楽性を共有する精鋭たちが奏でるのは「New York New York」などノリのいいナンバーから、天野正道への委嘱作の初演まで多彩。美しい“六角形”を成すハーモニーを体感したい。◆7日(火) 津田ホール新日本フィルのコンマスなどを歴任、ソリストとして独創的な活動を展開するヴァイオリンの松原勝也。ヴァイオリン山﨑貴子、ヴィオラ柳瀬省太、チェロ菊地知也、コントラバス吉田秀ら盟友と共に、バッハの深淵な宇宙へ挑む。自身の編曲による弦楽五重奏版「ゴルトベルク変奏曲」ほか。名曲に新たな次元への扉を開くステージとなろう。弦楽五重奏で聴くゴルトベルク変奏曲文 : 笹田和人1新田ユリ松原勝也ロベルト・ボルトルッツィ中川賢一稲垣聡左より牧野正人、中村裕美、野々下由香里

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