eぶらあぼ 2013.12月号
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210公演情報今 月 の今月の注目公演ミハイル・ヴォスクレセンスキー(ピアノ)平野花子(ハープ)アンサンブル dドゥe ヨコハマ府中の森芸術劇場 オーケストラの扉Ⅱナサニエル・ローゼン(チェロ)& 落合敦(ピアノ)◆11日(水) 横浜みなとみらいホール(小)第6回チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門を制した、ナサニエル・ローゼン。師ピアティゴルスキー譲りの美音と深い音楽性で、世界的名手として知られる。ジャンルを問わぬ活動が光る、ピアノの落合敦とのステージ。ブラームスの第2番とドビュッシー、2つのソナタやブルッフ「コル・ニドライ」など名曲をたっぷりと披露する。◆1日(日) 府中の森芸術劇場新シリーズ《オーケストラの扉》の第2弾に、国内外で活躍中の沼尻竜典が登場。桐朋学園オーケストラと共に、熱演を繰り広げる。演目はベートーヴェンの交響曲第7番をメインに、ピアノの仲道郁代を迎えてのグリーグの名協奏曲、学生ソリストによるラヴェル「ツィガーヌ」。真摯で果敢な、覇気溢れる好演が期待できそう。◆7日(土) 横浜みなとみらいホール(小)「アンサンブルdeヨコハマ」は、1986年に精鋭メンバーで組織された室内合奏団。四半世紀の活動を経て、新スタートを切った今シーズン第2弾のステージは、モーツァルトを特集する。なかでも、滅多に聴けない4つのディヴェルティメントは要注目。多彩な編成の佳品を、オーボエ四重奏曲やホルン五重奏曲などと共に、じっくり楽しむ。◆10日(火)  横浜みなとみらいホールロシアの正統なロマン派ピアニズムを継承する男、ミハイル・ヴォスクレセンスキー。名門コンクールで入賞を重ね、ショスタコーヴィチも彼による自作の演奏に耳を傾けたという。ベートーヴェンのソナタ第25番と第23番「熱情」、シューマン「パピヨン」「幻想曲」を弾く今回のステージ。今も進化を続ける巨匠の“いま”を捕まえたい。◆4日(水) Hakuju Hall2007年にUSA国際ハープコンクールで日本人初の銀メダルと特別賞に輝いた平野花子。各地の一流楽団と共演を重ね、デビュー・リサイタルのライヴ盤も絶賛されている。今回は、エマヌエル・バッハやウーディのソナタ、ポッセ、ヘンデル、リスト、ハインツ・ホリガーなどバロックから現代まで多彩に。魅惑の音色に身を委ねたい。◆3日(火) 東京文化会館(小)日本作曲界の名匠・尾高惇忠は、池内友次郎やデュリュフレらに師事、日仏の巨匠の響きを受け継ぎつつ、独自の世界観を構築してきた。そんな彼の作品を特集するステージ。尾高自身のピアノによるソナタや連弾曲、妻・綾子(メゾソプラノ)による歌曲、クラリネット伊藤圭で「幻想曲」など、多様な響きの宇宙が現出する。尾高惇忠作品によるコンサート文 : 笹田和人12沼尻竜典仲道郁代 photo Kiyotaka Saito蠣崎耕三(オーボエ)山岸 博(ホルン)

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