eぶらあぼ 2013.10月号
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55★10月12日(土)・東京国際フォーラムホールA、15日(火)・Bunkamuraオーチャードホール ●発売中問チケットスペース03-3234-9999 http://www.domingo2013.jp★10月30日(水)、31日(木)・すみだトリフォニーホール ●発売中急遽決定!講演会『ムーティ、ヴェルディを語る』★10月26日(土)・Bunkamuraオーチャードホール 10/1(火)発売※詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。問東京・春・音楽祭チケット・サービス03-3322-9966http://www.tokyo-harusai.com 春の上野を彩る音楽祭として、すっかり定着した「東京・春・音楽祭」。だが今年は秋にも注目の特別公演が開催される。10月30日と31日の2日間にわたり、巨匠リッカルド・ムーティが東京春祭特別オーケストラを指揮して、ヴェルディの名曲の数々を披露する。会場はすみだトリフォニーホール(上野ではないのでご注意を)。 ムーティは2010年の同音楽祭にも招かれ、東京春祭特別オーケストラとともにオルフの「カルミナ・ブラーナ」を聴かせてくれた。その鮮烈さ、躍動感は忘れがたいものだったが、ヴェルディとなれば今回も格別のインパクトを残してくれることはまちがいない。歌劇《シチリア島の夕べの祈り》の序曲と第3幕のバレエ《四季》、歌劇《運命の力》序曲、歌劇《ナブッコ》より「行け、わが想いよ、黄金の翼にのって」など、ヴェルディの魅力が凝縮されたプログラムが組まれた。合唱は東京オペラシンガーズ。ロベルト・ガッビアーニが合唱指揮を務める。“帝王”が振る極上のヴェルディ東京・春・音楽祭 特別公演 ムーティ conducts ヴェルディ 本公演のために編成される東京春祭特別オーケストラにも注目したい。矢部達哉がコンサートマスターを務め、在京オーケストラの首席奏者クラスや現在活躍中のプレイヤーたちが一堂に会する。この“日本選抜チーム”のような強力メンバーをムーティが指揮したら、いったいどんな熱い音が出てくるのか…。ヴェルディ生誕200周年を祝うにふさわしい夕べとなることだろう。文:飯尾洋一リッカルド・ムーティⒸTodd Rosenberg Photography 1960年代の終わりに国際的な名声を確立し、3大テノールのひとりとして様々なジャンルのレパートリーを手中に収め、指揮者や芸術監督としても世界の主要な歌劇場で活躍を続けているオペラ界の大スター、プラシド・ドミンゴ。2009年にベルリンやMETなどで《シモン・ボッカネグラ》の主役で成功して新境地を見出し、ヴェルディ生誕200周年の今年、バリトン・デビュー・アルバムも発売するなど、70歳を過ぎてもその精力的な活動は留まるところを知らない。秋には待望の日本公演も決定した。奇しくも本公演は彼の母国スペインと我が国の交流400周年を記念するもの。1613(慶長18)年に仙台藩主・伊達政宗が家康の許可を得て、かの国へ向けて派遣した支倉常長を大使とする「慶長遣欧使節団」こそ、両国の最初の架け橋となったのだった。 かつて2011年に大震災と原発事故の影響で海外アーティストの来日中圧倒的な感動再び!プラシド・ドミンゴ コンサート・イン・ジャパン2013止が相次ぐ中、同年4月に予定通り来日してコンサートを開催。悲しみに沈んだ日本人の心に音楽を通じて未来への希望の灯をともしてくれた。そんなドミンゴをおいて他に、この企画に相応しい者はいないだろう。プログラムはオペラ・アリアを中心に、ミュージカル、サルスエラなどの名曲を集めた一夜(10/12)と、オペレッタの人気曲を加えた一夜(10/15)の2回。ソプラノやサルスエラ・ダンサーとの共演も予定。その輝かしい美声、人生の深みを感じさせる説得力に満ちた歌唱で、圧倒的な感動を聴衆に届けてくれるはずだ。文:東端哲也ⒸNancy Seltzer

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