eぶらあぼ 2013.10月号
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255佐伯周子(ピアノ)小森谷巧(ヴァイオリン)をお迎えしてエディット・ピアフ没後50年に捧ぐイリヤ・イーティン(ピアノ)と篠崎“まろ”史紀(ヴァイオリン)東京ヴィヴァルディ合奏団第109回秋の定期バッハ プラス パフォーマンスダヴィド・ゲリンガス(チェロ)&針山愛え美み(バレエ)窪田健志(パーカッション)ネマニャ・ラドゥロヴィチpresents 悪魔のトリルザ・タロー・シンガーズ下丸子クラシック・カフェVol.25 遠藤真理(チェロ)◆14日(月・祝) 東京文化会館(小)ア・カペラ版のシューベルトの歌曲が大反響を呼ぶなど、人の声が持つ限りない力を知らしめるステージを展開しているのが、里井宏次率いるザ・タロー・シンガーズ。今回の東京定期はプーランク「人間の顔」を核に、ハウエルズ、マサイアス、ヴォーン・ウィリアムズ、マルタンと近現代作品を配した、精神性の高いプログラムに挑む。◆21日(月)・名古屋/電文ザ・コンサートホール 28日(月)・東京文化会館(小)窪田健志は、東京芸大・同大学院に学んだ気鋭のパーカッショニスト。名古屋フィルの首席奏者としても活躍する彼が“原点回帰”と位置付けるリサイタル。ティンパニやマリンバなど様々な楽器を使い、カーター「4台のティンパニのための8つの小品」など技巧と音楽性を要する作品群に挑む。新進フルーティスト・渡邊玲奈との共演も楽しみ。◆27日(日) 鎌倉生涯学習センター今年は“シャンソンの女王”エディット・ピアフの没後50年。ソプラノの村田望、パーカッションの林美里、ピアノの中澤美紀という実力派アーティストたちが、アコーディオンの早川幸子の共演を得て、ピアフへ捧げるステージ。「バラ色の人生」「パダン・パダン」「愛の讃歌」「群衆」など珠玉の名曲の数々を、じっくり聴かせてくれる。◆28日(月) フィリアホールロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぎ、卓越した才能と技巧で世界中の聴衆を魅了するイリヤ・イーティン。リサイタルでは、「前奏曲集第2巻」「月の光」と得意のドビュッシーを。さらにN響第1コンマスの“まろ”こと篠崎史紀を迎え、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」とシューベルト「ソナチネ第1番」を披露する。◆27日(日) 第一生命ホール半世紀以上にわたって、“赤毛の司祭”の奥深い魅力を紹介し続けている東京ヴィヴァルディ合奏団。今回は名手・村治奏一をソリストに迎えて、ギター協奏曲の魅力をじっくり掘り下げるほか、バッハの末息子クリスチャンのチェロ協奏曲なども披露する。実演にはなかなか“お耳”にかかれない名曲ばかり。貴重な機会となりそうだ。◆24日(木) 杉並公会堂(小)新全集版での全曲演奏に挑むなど、特にシューベルト演奏に力を注ぐピアノの佐伯周子。今回は読売日響コンマスの小森谷巧を迎えて、「大二重奏曲」「華麗なるロンド」「幻想曲ハ長調」と、ヴァイオリンとピアノのために書かれた作品を取り上げる。なかなか演奏機会に恵まれない隠れた名曲たち。新たなシューベルト像に出会えるかも。◆21日(月) 東京オペラシティコンサートホールいま世界で最も旬な若手ヴァイオリニストの1人、セルビア出身のネマニャ・ラドゥロヴィチが率いる弦楽ユニット「悪魔のトリル」が、2年ぶりに来日。モンティ「チャールダーシュ」やブラームス「ハンガリー舞曲第1番」などの名旋律に、独自のスパイスを効かせて。さらに磨きのかかった、アグレッシヴなプレイをたっぷり聴かせる。◆19日(土) 大田区民プラザコーヒーを飲むように、気楽にコンサートを楽しめたら…。こんな願いが叶うのが『下丸子クラシック・カフェ』。マスターを務めるのは、ピアニストの山田武彦。常連マダムのフリー・アナウンサー、松本志のぶと共にお喋りや演奏を楽しむ。今回のゲストは、人気チェリストの遠藤真理。エルガー「愛の挨拶」など名曲と彼女の素顔に触れる。◆17日(木) 神戸市立灘区民ホール幸せな出逢いの瞬間に、立ち会えるだろう。バロックから現代に至る幅広いレパートリーで国際的に活躍するチェロのダヴィド・ゲリンガス。そして、数々の国際コンクールで受賞を重ね、一流バレエ団でプリンシパルを務めてきたバレリーナの針山愛美。バッハなど無伴奏で奏でるチェロの調べに乗せ、自在な踊りで感情を表現していく。photo:井村重人村治奏一里井宏次左・村田望 右・林美里左より、遠藤真理・山田武彦・松本志のぶ左・窪田健志 右・渡邊玲奈左・ダヴィド・ゲリンガス 右・針山愛美左・佐伯周子 右・小森谷巧左・イリヤ・イーティン 右・篠崎史紀

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