eぶらあぼ 2013.10月号
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254公演情報今 月 の今月の注目公演トリオ・ミンストレル20周年記念コンサート・ツアー羽石道代(ピアノ)プラス ヒンデミット許シュイ 可クゥ(二胡)廻由美子(ピアノ)「月に憑かれたピエロ」日比谷野外オーケストラ ピクニック◆6日(日) 日比谷野外音楽堂秋の日曜日に、井上道義指揮の新日本フィルが贈る、“音のプレゼント”。「となりのトトロ」などジブリ・アニメのメロディから、チャイコフスキーやマーラーなどクラシックの名曲まで、今年で90周年を迎えた日比谷野外音楽堂を美しい音色で満たす。タイトルにある通り、家族や友達を誘って、ピクニック気分で出かけたい。◆1日(火) 東京文化会館(小)先鋭的な活動に加え、かつて「ぶらあぼ」でエッセイを連載するなど多才で知られるピアノの廻由美子。ジャズのゲイリー・ピーコックから古典のスカルラッティ、メゾソプラノの内藤明美とのシェーンベルク「月に憑かれたピエロ」、原田敬子による廻自身へのオマージュを含む「NACH BACH」など、今回も個性的なプログラムが魅力。◆5日(土) 稲城市立iプラザ東洋と西洋との、高い次元での融和。スーパー二胡奏者・許可が紡ぎ上げる悠久の響きこそ、こう呼ぶに相応しい。CD収録も行った縁あるホールでのリサイタルは、ピアノの山田武彦とチェロの渡邉辰紀が共演。クライスラー「愛の悲しみ」など西洋クラシック作品に加えて、「アトーシの組曲」など中国の名旋律も。◆5日(日)・四日市、11日(金)・福岡 11月4日(月・休)・東京、12月13日(金)・大阪チェロの小川剛一郎、ピアノの北住淳、そしてヴァイオリンの木野雅之。日本を代表する名手3人によって結成されたトリオ・ミンストレルが20周年の節目に。記念のツアーでは、グループ名の由来ともなったドビュッシー「ミンストレル」にピアソラ「ブエノスアイレスの四季」、モーツァルト、メンデルスゾーンの佳品を披露する。◆4日(金) 浜離宮朝日ホール羽石道代は東京芸大・同大学院に学び、ソリストや伴奏者として高い評価を受けるピアニスト。ソロにアンサンブルを交える《羽石道代プラス》シリーズで、今回はヒンデミットを特集する。ソロでの「ルードゥス・トナリス『音の遊び』」のほか、アルトサックスの貝沼拓実らの共演を得てのソナタ、トリオ、弦楽合奏との変奏曲など多彩に。◆3日(木) 東京文化会館(小)精力的な演奏活動の一方、テレビやラジオで披露する明るいキャラクターが人気のピアニスト、熊本マリ。《情熱》と題した日西交流400年の記念の年に開くリサイタルでは、まず得意のスペイン作品から、アルベニス「スペイン組曲」全曲を。そして、モンポウやショパン、リスト、シューマン、J.シュトラウスⅡなど、彩り豊かに奏でる。熊本マリ(ピアノ)文 : 笹田和人10 ©Toru Shiozaki(晴天を祈っている)井上道義

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