eぶらあぼ 2013.10月号
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24212〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場12月1(16:00)日 ブリテン:ピーター・グライムズ 指/G.ジェンキンス、演出/C.ミーリッツ、出/B.ヘップナー、G.B.バークミン12月2日 モーツァルト:魔笛[13年11月プレミエ] 指/C.エッシェンバッハ、演出/M.ライザー、P.コリエ、出演/B.シェラット、B.ブルンス、O.プドヴァ、A.ハルティッヒ12月4、7、11日 プッチーニ:ラ・ボエーム 指/P.オーギャン、演出/F.ゼッフィレッリ、出/V.グリゴーロ、A.ゲオルギュー12月5、12、14日 ロッシーニ:セビリャの理髪師 指/G.ガルシア・カルヴォ、演出/G.レンネルト、出/M.ミロノフ、P.ルメッツ、R.フレンケル、N.ボルチェフ12月8、13、17、21日 ワーグナー:トリスタンとイゾルデ 指/チョン・ミョンフン、演出/D.マクヴィカー、出/R.D.スミス、A.ドーメン、V.ウルマーナ、M.ゲルネ◎12月19、22、26、29日 ベートーヴェン:フィデリオ 指/F.ウェルザー=メスト、演出/O.シェンク、出/P.ザイフェルト、R.メルベート、T.コニエチュニ、M.サルミネン12月23、27、30日 ロッシーニ:チェネレントラ指/M.ギュトラー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/V.ジュノー、I.ダルカンジェロ12月31日 ヨハン・シュトラウス:こうもり 指/B.ドゥ・ビリー、演出/O.シェンク、出/H.リッペルト、E.ハラー、A.キルヒシュラーガー、A.エレート、D.ファリーウィーン・フォルクスオーパー12月1(16:30)、8(16:30)、9(10:30)、15(14:00+18:00)、23(17:00)、25(16:00)日  フンパーディンク:ヘンゼルとグレーテル 演出/K.デンヒ12月2、6、10、16、28日 レハール:メリー・ウィドー 演出/M.A.マレッリ12月3、7、13日 ヴェルディ:イル・トロヴァトーレ[13年11月プレミエ] 演出/D.W.ヒルスドルフ12月5、12、19、31(13:30+19:00)日 ヨハン・シュトラウス:こうもり 演出/R.ヘルツル、新校訂演出/H.ツェドニク★12月14、18、21、26、30日 ヨハン・シュトラウス:ヴェニスの一夜[プレミエ]演出/H.ホルストコッテ12月29日 F.レーヴェ:マイ・フェア・レディ(ミュージカル) 演出/R.ヘルツルアン・デア・ウィーン劇場(主要公演のみ)◎12月11、13、16、18、20、23日 シューベルト/アイヴズ:ラザロ[プレミエ] 指/M.ボーダー、演出/C.グート、出/K.シュトライト、A.ダッシュ、S.ハウトゼール、演奏/ウィーン響12月14日 ヘンデル:リナルド(演奏会形式)指/R.ミナジ、出/V.アブラハミアン、E.バラト、演奏/イル・ポモドーロウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)]12月1(11:00)、2(19:30)日 A.ネルソンス指揮 ハイドン:交響曲第90番、メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき 独/V.シュトイデvn◎12月12(KH)、14(15:30)、15(11:00)日S.ラトル指揮 マーラー:大地の歌、ヤナーチェク:利口な牝狐の物語〜2つの交響的断章 独/M.コジェナーMs、S.キーンリサイドBr◎12月30(11:00)、31(19:30)日 D.バレンボイム指揮(プレ・ニューイヤー・コンサート(30日)/ジルヴェスター・コンサート(31日)) ヨハン・シュトラウス・ファミリー他の曲集ウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(Z)=会場不詳(ザラゴザ/スペイン)、(MAD)=アウディトリオ・ナシオナル・デ・ムジカ(マドリード)、(B)=ラウディトリ(バルセロナ)、(O)=アウディトリオ・プリンシペ・フェリペ(オヴィエド)、(MUC)=フィルハーモニー[ガスタイク](ミュンヘン)、(L)=ブルックナーハウス(リンツ)](主要公演のみ/アン・デア・ウィーン劇場(ウィーン)でのオペラ伴奏公演は同劇場の項を参照)12月3(Z)、4(MAD)、5(B)、6(O)日 A.フィッシャー指揮 ハイドン:交響曲第101番「時計」、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、交響曲第41番「ジュピター」 独/M.J.ピリスp12月14、15日 P.ジョルダン指揮 ウェーベルン:夏の風の中で、シューマン:ピアノ協奏曲、チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 独/R.ブッフビンダーp12月21(MUC)、22(L)日 P.ジョルダン指揮 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 独/R.ブッフビンダーp12月30(KH)、31(KH)日 L.ラングレ指揮 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 独/S.グリットンS、S.マルフィA、P.ブレスリクT、L.ピサロニBrウィーン・コンツェントゥス・ムジクス[会場:ムジークフェライン(ウィーン)]◎12月7、8日 N.アーノンクール指揮 ベートーヴェン:交響曲第1番、第3番「英雄」【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 今月は、まず注目すべき公演を最初にいくつか具体的に列挙してみよう(順不同)。■アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥスムジクスのベートーヴェン:交響曲第1番と第3番「英雄」■アーノンクール指揮ベルリン・フィルのシューマン:ゲーテの「ファウスト」からの情景■ギーレン指揮バーデン・バーデン&フライブルクSWR響のブルックナー:交響曲第9番■ハンブルク州立歌劇場のワーグナー「ローエングリン」(コンヴィチュニー演出)■ヘンゲルブロック指揮バルタザール・ノイマン合唱団の無伴奏合唱作品集■ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンのジルヴェスター・コンサート■フランクフルト歌劇場のエネスク「エディプス王」プレミエ(ノイエンフェルス演出)■マゼール指揮ミュンヘン・フィルのベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」■ヤーコプス指揮フライブルク・バロック管のモーツァルト:フィガロの結婚■アバド指揮モーツァルト管とポリーニの共演でベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番■ブーレーズ指揮のパリ管■ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルのシュトラウス・ファミリー曲集■ミンコフスキ指揮によるモネ劇場のトマ「ハムレット」プレミエ■大野和士指揮によるリヨン国立歌劇場のオッフェンバック「ホフマン物語」■レヴァインの復活公演でもあるメトロポリタン歌劇場のヴェルディ「ファルスタッフ」…ざっと挙げただけでも有名どころのアーティストによる公演がずらっと並ぶ。中でも、アーノンクールの仕事振りは至って旺盛。ウィーンでのベートーヴェン「英雄」は、当初発表のプログラムではテレマンやゼレンカの曲集であったが、ある日「英雄」に変わっていてビックリ。しかしこれは絶対の聴きものだ。同じ月にベルリン・フィルでシューマンの声楽曲を取り上げるのも、いかにも玄人好みの選曲で、ファンにとっては嬉しい限り。 ミンコフスキは、モネ劇場のトマ「ハムレット」ももちろん期待値大だが、年末あるいは年始恒例の企画公演(今年はシュトラウス・ファミリーの曲集/ケルンのフィルハーモニー)は、いつでも要注目の出し物だ。大野和士氏の振る「ホフマン物語」は来年7月の来日公演の演目でもあるが、近年の研究成果に基づく作曲者オッフェンバック本来の意図に近いバージョンでの上演となるはずなので、音楽的にも大変興味深い公演。 ハンブルク州立歌劇場の「ローエングリン」は、学校の教室を舞台に仕立て上げた良くも悪くもコンヴィチュニーの代表的演出作品の一つだが、当初、彼の演出を嫌ってレパートリーから排除する意思を示していた音楽監督のシモーネ・ヤングがこの演目の指揮台に立つ、というのが画期的な出来事と言える。その他、ヘンゲルブロックの手兵であるバルタザール・ノイマン・アンサンブルの特に合唱団は、そのアンサンブルの美しさにかけては間違いなく世界最高水準。フランクフルト歌劇場のエネスク「エディプス王」は、バイロイト音楽祭の「ローエングリン」(ねずみに扮した民衆の登場する演出)で一躍有名になったノイエンフェルスの演出。ブーレーズは体調面の不安からキャンセルの恐れはあるが、指揮台に立ってくれればこれは最高の聴きもの。ギーレンのブルックナー、ヤーコプスのオペラも日本にいては聴くチャンスは、まずない。注目公演に列挙しなかった公演の中にも、デセイがミシェル・ルグランを歌ったり(ウィーン/コンツェルトハウス)、ハンブルク州立歌劇場の「ヘンゼルとグレーテル」にチェリル・ステューダーの名前が見えたり、アン・デア・ウィーン劇場でシューベルトの未完作「ラザロ」をアイヴズの曲を使ってどう補作上演するのか…等々注目公演はまだまだ続く。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)2013年12月の主要オペラハウス&オケ12

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