eぶらあぼ 2013.9月号
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194公演情報今 月 の今月の注目公演白石光隆(ピアノ)岩見一美(ピアノ)ロシアの煌めき山本貴志(ピアノ)上森祥平×J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会蔵島由貴(ピアノ)◆12日(木) すみだトリフォニーホール(小)スーパーワールドオーケストラのソリストに抜擢されるなど国際的な演奏活動の一方、映画やテレビへも数多く出演、しなやかな活躍が光る若手ピアニストの蔵島由貴。新譜「ショパン エチュード全集」発売記念リサイタルでは、op.10の全12曲と「3つの新しいエチュード」のほか、ベートーヴェン「熱情」やシュルホフなど多彩に。◆1日(日) 浜離宮朝日ホールチェロの上森祥平が毎年、取り組んでいるバッハの無伴奏組曲全曲演奏会が、6年目に。今回は“ガンボ(足)の魂”と題し、リズムの力に焦点を当てる。同日開催の2ステージに分けての全6曲に、ヒュームやサント=コロンブなど17世紀バロックやブリテンなど近現代の無伴奏作品を配し、過去と未来から偉大な作品を俯瞰する。◆7日(土) 稲城市立iプラザ2005年にショパン国際コンクールで日本人最高位での入賞を果たし、研ぎ澄まされた感性で聴衆を魅了し続けているピアノの山本貴志。そんな若手実力派がスタインウェイを駆り、シューマン「子供の情景」に加えて、ラヴェルやショパンの佳品をじっくりと聴かせるリサイタル。山本ならではの幻想的な響きの世界に、身を浸したい。◆11日(水) 東京文化会館(小)東京芸大と同大学院を経てジュリアード音楽院に学び、数多くの受賞に輝くピアノの白石光隆。毎年9月に東京で開いているリサイタルは、意欲的なラインナップと細部まで磨き上げた音楽性で、高い評価を受けている。その26回目は、スカルラッティの4つのソナタにベルク、ショパンを配し、ムソルグスキー「展覧会の絵」で締め括る。◆6日(金) 姫路/キャスパホール兵庫・播磨を拠点に、世界中の名門団体と共演を重ねる一方、ステージのプロデュースや作曲など、多彩な活動を展開するピアノの岩見一美。デビュー30周年記念のリサイタルは《ロシアの煌めき》と題して。ムソルグスキー「展覧会の絵」を核に、ヴァイオリン久保陽子、チェロ毛利伯郎の共演でグリンカやアレンスキーも披露する。◆5日(木)・兵庫県立芸術文化センター(小) 8日(日)・九段/イタリア文化会館30年近く名門ミラノ・スカラ座の首席クラリネット奏者を務めるファブリツィオ・メローニと、イタリアの4つの国際ピアノコンクールを制した吉川隆弘。共にミラノを拠点に活躍する名手によるデュオが初来日。ウェーバー「協奏的大二重奏曲」など古典から、マウロ・モンタルベッティなど現代まで、自在かつ多彩な選曲で白刃を交える。ファブリツィオ・メローニ(クラリネット)& 吉川隆弘(ピアノ)文 : 笹田和人9ⒸMassimo VoltaⒸAndrea RumⒸ岩切等

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