eぶらあぼ 2013.9月号
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162については、2014年6月頃まで、計4回にわたり小澤ら検討委員が協議する。ロームシアター京都 - 公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団http://www.kyoto-ongeibun.jp/rohmtheatrekyoto/ロームシアター京都 - ローム特設サイトhttp://www.rohm.co.jp/web/japan/theater■ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ  松島 2013 開催 今年の9月から10月にかけて、宮城県松島町で《ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 松島 2013》(アーク・ノヴァ)が開催される。 アーク・ノヴァは、ヨーロッパ屈指の音楽祭であるスイスの「ルツェルン・フェスティバル」が2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地に、音楽を通して希望を届けようと立ち上げたプロジェクト。ARK(アーク)は“方舟”、NOVA(ノヴァ)は“新しい”を意味し、プロジェクトが東北の再生のシンボルになるよう願いを込めた。 世界的建築家である磯崎新とインド出身のイギリス人彫刻家アニッシュ・カプーアによる、約500名収容の可動式コンサート・ホール(空気膜構造のバルーン)を松島町・西行戻しの松公園に設置し、松島にある国宝・瑞巌寺の伐採杉を活用した椅子(「石巻工房」の監修のもと市民参加型ワークショップで製作)を、コンサート・ホールの座席として使用する。■ロームシアター京都のオープニング事業 検討委員長に小澤征爾が就任 2016年1月に開館予定の「ロームシアター京都」オープニング事業検討委員会の委員長に指揮者の小澤征爾が就任した。 同シアターは、電子部品製造のローム株式会社(本社:京都市)のネーミングライツのもと旧京都会館を大規模改修するもの。小澤は、公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーションが支援する「ローム ミュージック ファンデーション 音楽セミナー」の講師を務めるなど、京都とのつながりも深い。開館後は約1年間にわたり記念事業を実施する。 記者会見で門川市長は「京都会館は半世紀を越えて文化芸術、市民の幅広い活動の場となった。ロームシアター京都として再出発した後は、京都市民の潜在的な文化芸術の力を活かし、日本の文化芸術の発信拠点としてのシンボルとなることを期待している」と述べた。 小澤は、委員長就任について「音響も舞台装置も、よりよいものに変えていくというのは、すばらしい考えだと思うが、本当に大事なのはその後だと思う。建物だけではダメで、中身が大事。市民とのつながりも大事で、子どもたちにも親しみのあるホール、内容にしていきたい。市民と近隣の宝物になるようにしなければならないと思う」と語った。 オープニング事業のコンセプトや具体的な演目など左から:坂本龍一/グスターボ・ドゥダメル Photo: Richard Reinsdorfクラウディオ・アバド Photo: Peter Fischli, LUCERNE FESTIVAL《建築スタディ模型》左:門川大作京都市長 右:小澤征爾 Photo:M.Terashi

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