
シンガポール出身の指揮者カーチュン・ウォンは、ニュルンベルク交響楽団首席指揮者、そして、日本フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者を務めている。
ミュージカル・アメリカ誌で「その音楽性の深さと誠実さ」と評されるウォンは、2016年グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝、その名を世界に知られることとなる。
2021/2022年のハイライトは、クリーヴランド管弦楽団、デトロイト交響楽団、シアトル交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団へのデビュー、そして、バンベルク交響楽団、バレンシア管弦楽団等との再共演、武満徹の演奏機会の少ない「ARC」を取り上げた“武満徹 弧[アーク]”公演が挙げられる。2020/2021年シーズンには、マスコミに称賛されたニューヨーク・フィルハーモニックへのデビューに加えトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団等との共演も果たす。2023年9月から日本フィル交響楽団首席指揮者に就任。
故クルト・マズアの愛弟子であるウォンは、晩年はしばしば指揮台を共にする機会に恵まれる。2016/17年にロサンゼルス・フィルハーモニック ドゥダメル・フェローシップ・プログラムを拝命。また、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学にてオーケストラ/オペラ指揮の音楽修士号を取得。
ウォンは、自身のこれまでの歩みを通し、人を突き動かし向上させる音楽の力に強い信念を抱いている。2016年グスタフ・マーラーの孫娘であるマリーナ・マーラーとプロジェクト・インフィニチュードを共同設立。2020年の新型コロナウイルス感染症流行の折には、1000人以上の世界各地のミュージシャンと共にベートーヴェンの「喜びの歌」のデジタルシングアロングを行い約200万ドルの寄付を集めた。
2019年12月、33歳という若さでシンガポールとドイツの文化交流並びにドイツ音楽文化の海外普及における献身的な取り組みと顕著な功績により、シンガポール出身の芸術家として初めてドイツ連邦大統領より功労勲章を与えられた。
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