Tag Archive for 東響

【SACD】ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」/久石譲&東響

 “ロックのような”ベートーヴェンの交響曲全集が好評を博している久石譲の東響との初録音。これもあらゆるフレーズが生命力を放ちながら躍動する快演だ。まずは既成概念に囚われずに構築された音のバランスが実に新鮮。ベートーヴェン同様にリズムの明確さも耳を奪い、中でも遅い場面における各リズムの明示が清新な感触をもたらしている。全…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

新しい時代のベートーヴェンを近現代の力作とともに  今年はベートーヴェン・アニヴァーサリー。その作品をどう解釈するかは演奏家にとっての試金石だ。ノット&東響はポイントごとに交響曲を取り上げてきたが、この「第2番」をもって全曲踏破となる。  昨年末に聴いた「第九」はとても印象的だった。強力な東響コーラスに対し弦の規模をや…

飯森範親(指揮) 東京交響楽団

ラヴェルとファジル・サイの新作に読む異文化への憧憬  音楽監督ジョナサン・ノット率いる東京交響楽団の絶好調ぶりはすでに広く知られた通り。ノット、秋山和慶と並んで、今の東響に欠かせぬ存在が正指揮者を務める飯森範親である。ノット以上に攻めた選曲で刺激的、かつ新たな世界に出会う歓びを感じさせてくれているのだ。  今回のプログ…

ヘルムート・ライヒェル・シルヴァ(指揮) 東京交響楽団

スペインにまつわる多様な音楽を集めた意欲的なプログラム  東京交響楽団の2月川崎定期はスペイン音楽プログラム。2017年の共演で評判を呼んだヘルムート・ライヒェル・シルヴァが指揮を担う。ライヒェル・シルヴァはチリ生まれのドイツ系で、音楽監督ジョナサン・ノットが太鼓判を押す逸材。トランペットにエリック・ミヤシロ、ギターに…

角田祐子(ソプラノ)

ビューヒナーとリームが作り出す深淵な世界を歌う  「現代オペラを歌うとき、歌い手は曲を頭で構築するのではなく、現代音楽だからこそ自らが自由になり、テキストを感情とともに表現して初めて聴衆の皆さんの心に語りかけることができると思います」と語るドイツ在住のソプラノ、角田祐子が、1月の東京交響楽団の定期演奏会に再登場する。長…

田部京子(ピアノ)

ベートーヴェン・イヤーに贈る「皇帝」と6番目の?ピアノ協奏曲  「生誕250年という記念の年に、ようやくこの曲が弾けるのかと思うと本当にうれしいです!」と語るのは、ピアニストの田部京子。「この曲」とはピアノ協奏曲ニ長調 op.61aのことであり、ベートーヴェンがムツィオ・クレメンティの依頼を受け、ヴァイオリン協奏曲をピ…

マーク・ウィグルスワース(指揮) 東京交響楽団

英国コンビによるセンス抜群のモーツァルトとマーラー  音楽監督ジョナサン・ノットと快進撃を続ける東京交響楽団だが、客演指揮者やソリストにも注目すべき才能が並ぶ。12月の定期演奏会では、ノットと同じイギリス人のコンビが招かれる。  指揮のマーク・ウィグルスワースは今回で5度目の客演。楽員からの信頼も厚いという1964年生…

ジョナサン・ノットが語る東京交響楽団の新シーズン

 10月最初の週末に行なわれたミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演《グレの歌》(シェーンベルク)で圧巻の熱演を聴かせたジョナサン・ノットと東京交響楽団。シェーンベルクの興奮の余韻が残るミューザ川崎シンフォニーホールで、東京交響楽団2020年度シーズン・ラインナップ記者会見が行なわれた。演目自体はすでに9月…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

マエストロお得意のリゲティの世界そして、ジュピター!  毎回のプログラムにこれほどワクワクさせられるコンビはほかにない。絶好調のジョナサン・ノットと東京交響楽団が11月の東京オペラシティシリーズで披露するのは、リゲティとリヒャルト・シュトラウス、そしてモーツァルトを組み合わせたプログラムだ。  ノットにとってリゲティは…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

世紀末ウィーンの濃厚な香りがホールを満たす  ジョナサン・ノットと東京交響楽団の快進撃はとどまるところを知らない。刺激的なプログラム、説得力のある作品解釈、そして予定調和に終わらないエキサイティングなライヴ。こういった魅力が、6シーズン目を迎えてもなお色褪せないというのは驚異的なこと。毎回の共演にこれだけワクワクできる…