Tag Archive for 東響

大井剛史(指揮) 東京交響楽団

戦後復興期に書かれた邦人4作品に光を当てる  終戦直後に創設された東響は当時の常任指揮者・上田仁のタクトで日本や海外の現代音楽を数多く紹介した。戦後20年ほどの間に書かれた邦人4作品を集めた10月の川崎定期は、そんな同団の原点を確認するコンサートになりそうだ。  モダニズム音楽に傾倒した深井史郎は、戦前から洒脱なスタイ…

東京交響楽団2019-20ラインナップ 決定

 東京交響楽団が2019年度の主催公演ラインナップを発表した。就任6年目のシーズンを迎える音楽監督ジョナサン・ノットは定期演奏会4公演、川崎定期演奏会2公演、東京オペラシティシリーズ2公演のほか、特別演奏会(『第九』公演)や「名曲全集」など計7演目12公演を指揮する。  今回もノットは面目躍如たる近現代と古典の両方をミ…

ウェスタ川越「オーケストラとめぐる旅」第1回 鈴木優人(指揮) 読売日本交響楽団

名曲がいざなうオーケストラとの旅  2015年に川越駅西口にオープンしたウェスタ川越。1712席を備えた大ホールは最新鋭のシステムを完備し、環境にも出演者にも優しい次世代ホールとしての機能をもつ。音響のすばらしさも特筆すべきだ。  その大ホールにおいて各国を旅するような3回のシリーズが行われる。題して「オーケストラとめ…

マクシム・エメリャニチェフ(指揮) 東京交響楽団

時代の先端をいく新星と名匠の2人で聴かせるドイツの本格派プロ  指揮のマクシム・エメリャニチェフとピアノのスティーヴン・ハフ。東京交響楽団の東京オペラシティシリーズ第105回と第109回新潟定期に、ヨーロッパを席巻するふたりの才人が招かれる。プログラムはメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」、ベートーヴェンのピアノ…

ユベール・スダーン(指揮) 東京交響楽団

現代における古典派演奏のスタンダードを実現  快進撃が続く東京交響楽団のもとに、この9月、前・音楽監督のユベール・スダーンが帰ってくる。現在の音楽監督ジョナサン・ノットがオーケストラにもたらしたものは限りなく大きいが、これもスダーンという前任者が礎を築いてくれたからこそ。スダーンとの名コンビは楽団のかけがえのない財産だ…

【SACD】マーラー:交響曲第10番、ブルックナー:交響曲第9番/ノット&東響

 ノット&東響の第5作。未完の遺作を組み合わせた公演のライヴ録音である。マーラーの10番は、精妙な表情と緊張感を終始保ちながら進行。一筆書きの如きトーンで、じんわりとした感銘を与える。ブルックナーの9番は、引き締まった造型と精緻なバランスによって生み出された、驚くほど自然な演奏。第1楽章の絶妙な呼吸、第2楽章の峻烈な表…

アレクサンダー・ガヴリリュク ロシア3大ピアノ協奏曲

圧倒的な技量をもって傑作コンチェルト3曲を一挙演奏!  3大ソナタ、3大ヴァイオリン協奏曲、3B(ご存知、バッハ・ベートーヴェン・ブラームス)などなど、揺るぎなきベスト3を挙げられることは多々あるが、「ロシア3大ピアノ協奏曲」という、ありそうでなかった切り口のコンサートが開かれる。ロシア・ピアニズムという言葉が生まれる…

第16回 東京音楽コンクール 本選

新進演奏家たちの頂上対決を目撃する  才能ある若手音楽家を発掘し、その支援や育成を目指して東京文化会館や東京都などが毎年開催、これまで数多くの入賞者が世界の檜舞台へと羽ばたいている「東京音楽コンクール」。16回目となる今年は声楽・弦楽・金管の3部門が開催され、予備審査と2次にわたる予選を通過した俊英たちが、本選へ挑む。…

秋山和慶(指揮) 東京交響楽団

世代を越えて名手たちが織り成す“三重奏曲”の醍醐味  ベートーヴェンの三重協奏曲は数あるクラシック音楽の名曲の中でもとりわけ目立つ存在だ。異なる3つの楽器のソリストと指揮者が、この曲ほどがっぷり四つに組んで演奏しなければならないことはなく、それだけに花形の3人のソリストと共に誰が指揮をするかにも関心が集まる曲だ。またそ…

嘉目真木子(ソプラノ)

若きディーヴァが《金閣寺》と《魔弾の射手》でみせる新境地  佐藤しのぶ、佐々木典子ら、東京二期会に連綿と続く名歌手の系譜に加わるであろう期待のソプラノ、嘉目真木子。いま最も輝いているオペラ歌手の一人だ。小さいときから歌が好きで、小学2年生でオペラに目覚めたというから驚きだ。 「最初の出会いは大分県民オペラ協会の《魔笛》…