Tag Archive for 東響

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

巨大かつ精密な作品をダイレクトに体感する  東響12月のサントリー定期&川崎名曲全集は、ジョナサン・ノットらしいトリッキーなプログラミングだ。  前半はフランス印象主義から出発しつつ、渡米後は超硬派な作風に転じ、戦後の前衛を先取りしたエドガー・ヴァレーズの2曲。まずフルートの材質であるプラチナの比重をタイトルにした独奏…

東響が2019/20年シーズンラインナップを発表

 東京交響楽団は、11月6日の記者会見で2019/20年シーズンラインナップを発表した。  福田紀彦・川崎市長のメッセージ、楽団長の大野順二の挨拶に続き、音楽監督ジョナサン・ノットが新シーズンの主な内容について語った。「人生と死をテーマに、技術の高い東響コーラスとの共演でリゲティ『レクイエム』、40声部のタリス『スペム…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

ブラームス円熟期の傑作と甘く切ないラフマニノフの魅力を存分に  音楽監督ジョナサン・ノットとの5シーズン目も順調な東京交響楽団。すでに2020年3月までの次のシーズンのプログラムも発表され、ますます好調、快進撃を続けている。ノットが登場する11月定期公演は、ブラームス「ピアノ協奏曲第2番」とラフマニノフ「交響曲第2番」…

田部京子(ピアノ)

25年を振り返る、思い出深い選曲  繊細なタッチと瑞々しい響きで聴き手の心をつかむ田部京子。今年は彼女のCDデビュー25周年に当たる。ショパン作品集の発表以来、30枚以上のアルバムを作り続けてきた。 「初めてのレコーディングは今でも鮮明に覚えています。自分で演奏中に聴いていた音と、モニタールームで聴く録音とのギャップに…

大井剛史(指揮) 東京交響楽団

戦後復興期に書かれた邦人4作品に光を当てる  終戦直後に創設された東響は当時の常任指揮者・上田仁のタクトで日本や海外の現代音楽を数多く紹介した。戦後20年ほどの間に書かれた邦人4作品を集めた10月の川崎定期は、そんな同団の原点を確認するコンサートになりそうだ。  モダニズム音楽に傾倒した深井史郎は、戦前から洒脱なスタイ…

東京交響楽団2019-20ラインナップ 決定

 東京交響楽団が2019年度の主催公演ラインナップを発表した。就任6年目のシーズンを迎える音楽監督ジョナサン・ノットは定期演奏会4公演、川崎定期演奏会2公演、東京オペラシティシリーズ2公演のほか、特別演奏会(『第九』公演)や「名曲全集」など計7演目12公演を指揮する。  今回もノットは面目躍如たる近現代と古典の両方をミ…

ウェスタ川越「オーケストラとめぐる旅」第1回 鈴木優人(指揮) 読売日本交響楽団

名曲がいざなうオーケストラとの旅  2015年に川越駅西口にオープンしたウェスタ川越。1712席を備えた大ホールは最新鋭のシステムを完備し、環境にも出演者にも優しい次世代ホールとしての機能をもつ。音響のすばらしさも特筆すべきだ。  その大ホールにおいて各国を旅するような3回のシリーズが行われる。題して「オーケストラとめ…

マクシム・エメリャニチェフ(指揮) 東京交響楽団

時代の先端をいく新星と名匠の2人で聴かせるドイツの本格派プロ  指揮のマクシム・エメリャニチェフとピアノのスティーヴン・ハフ。東京交響楽団の東京オペラシティシリーズ第105回と第109回新潟定期に、ヨーロッパを席巻するふたりの才人が招かれる。プログラムはメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」、ベートーヴェンのピアノ…

ユベール・スダーン(指揮) 東京交響楽団

現代における古典派演奏のスタンダードを実現  快進撃が続く東京交響楽団のもとに、この9月、前・音楽監督のユベール・スダーンが帰ってくる。現在の音楽監督ジョナサン・ノットがオーケストラにもたらしたものは限りなく大きいが、これもスダーンという前任者が礎を築いてくれたからこそ。スダーンとの名コンビは楽団のかけがえのない財産だ…

【SACD】マーラー:交響曲第10番、ブルックナー:交響曲第9番/ノット&東響

 ノット&東響の第5作。未完の遺作を組み合わせた公演のライヴ録音である。マーラーの10番は、精妙な表情と緊張感を終始保ちながら進行。一筆書きの如きトーンで、じんわりとした感銘を与える。ブルックナーの9番は、引き締まった造型と精緻なバランスによって生み出された、驚くほど自然な演奏。第1楽章の絶妙な呼吸、第2楽章の峻烈な表…