Tag Archive for 東京フィル

一柳慧芸術総監督就任20周年記念 「Toshi伝説」

日本の現代音楽シーンを牽引するレジェンドの全貌に迫るプロジェクト  「Toshi伝説」?! そのインパクトに驚いた。本年2月、3月に神奈川芸術文化財団主催で一柳慧芸術総監督就任20周年記念公演が開催される。時代の最前線で活躍を続ける作曲家であり、古典から現代まで横断するピアニスト、欧米の新しい作品の紹介と演奏でも様々な…

びわ湖ホールが2021年度の自主事業ラインナップを発表

 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホールが2021年度(令和3年度)の自主事業ラインナップを発表した。  全国的に高く評価されている大規模なプロデュースオペラは、ワーグナー最後の大作《パルジファル》(2022.3/3, 3/6)。クリスティアン・フランツら国内外の歌手を迎えるが、新型コロナウイルスの影響を抑えるために、セミ・ス…

【ゲネプロレポート】東京二期会《サムソンとデリラ》

 東京二期会が2021年に放つオペラ第1弾は、サン=サーンスの《サムソンとデリラ》。当初20年4月に上演を予定していたが、コロナ禍の影響で21年1月に延期となっていた公演だ。奇しくも今年はサン=サーンスの没後100年。その記念公演でもある。 公演に先立ち1月5日に行われた福井敬、池田香織組の最終総稽古を取材した。 (2…

笛田博昭(テノール)

幸運に導いた運命の役ロドルフォと再び向かい合う  「太くて豊か、しかも柔らかい」のがテノール笛田博昭の声の美質である。いつ聴いても、彼の歌は、客席を大らかに包みこむものなのだ。2007年藤原歌劇団の《ラ・ボエーム》で突如オペラ界に現れてから13年。21年1月末には、同オペラの青年ロドルフォ役に再び挑むとのこと。抱負を聞…

【SACD】アランフェス/河野智美

 ここ10年で成功めざましいギタリスト河野智美の最新作。これまでにリリースされたアルバムすべてが高評価を得ていることでも注目の彼女だが、今回も2020年1月にサントリーホールで行われた東京フィル(指揮:梅田俊明)との共演コンサートのライブ録音、しかも巨匠ロドリーゴの2大コンチェルトに挑戦と、期待を裏切らない。実際に宮殿…

東京フィルハーモニー交響楽団 2021年シーズン 定期演奏会の聴きどころ

世界のマエストロ4人が織りなす「新しい景色」  オーケストラの年間スケジュールといえば、欧米と同じように9月はじまりか、日本社会に合わせて4月はじまりが定番なのだが、東京フィルハーモニー交響楽団は2020年より1月はじまりに変更。「2020−21シーズン」といったような、年をまたぐ表記を撤廃した。慣習にとらわれることな…

【CD】オーケストラ名曲集/バッティストーニ&東京フィル

 バッティストーニと東京フィルが泰西名曲と日本の名曲を併録して世に放った「BEYOND THE STANDARD」シリーズの5枚目はいわゆる“名曲集”、しかし一筋縄では行かぬ。「モルダウ」や「フィンランディア」と一緒に外山雄三の「管弦楽のためのラプソディー」やバッティストーニ自作自演となる「エラン・ヴィタール」が並んで…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《アルマゲドンの夢》〜これぞ日本から世界に発信されるべき新作オペラ

 新国立劇場で、藤倉大の新作オペラ《アルマゲドンの夢》が2020年11月15日に世界初演を迎えた。入国制限緩和のタイミングに間に合い、海外からのキャストや演出家が当初のスケジュールよりも早めに来日し、14日間の自主隔離を実施後、リハーサルを開始。リモートでのミーティングやリハーサルも適宜取り入れつつも、キャストやスタッ…

【ゲネプロレポート】新国立劇場の新シーズンが《夏の夜の夢》で開幕!

オペラになったシェイクスピアの傑作喜劇  いよいよ、この10月から新シーズンの開幕にあわせ、新国立劇場のオペラ公演が戻ってくる。オペラに先立ち10月2日からは中劇場で演劇(シェイクスピア『リチャード二世』)が幕を切り、オペラは10月4日にブリテンの《夏の夜の夢》が初日を迎えた。  昨シーズンは2月16日に上演したロッシ…

藤倉 大(作曲)

近未来ディストピア映画的な、目が離せないオペラが誕生  いよいよこの秋最大の話題作のひとつ、藤倉大作曲による、新国立劇場・委嘱新作オペラ《アルマゲドンの夢》(H.G.ウェルズ原作、ハリー・ロス台本、リディア・シュタイアー演出、大野和士指揮)の世界初演が間近に迫ってきた。  ロンドンの自宅の藤倉大にリモートで話を聞くと、…