Tag Archive for 日本フィル

日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会2018 「第九交響曲」

平成最後の「第九」は2大マエストロのパッション漲る名演で  今年の日本フィルハーモニー交響楽団の「第九」は、日本フィル桂冠名誉指揮者の小林研一郎と、情熱の指揮者、井上道義、日本を代表する二人のマエストロの登場が話題だ。  井上は、抜群の統率力と求心力で、一期一会の演奏を大切にする指揮者。今回は、序曲「コリオラン」と組み…

岡田 奏(ピアノ)

常にオーケストレーションを意識して音を作っています  2016年エリーザベト王妃国際音楽コンクール・ファイナリスト岡田奏がデビューCDをリリースする。15歳で渡仏。パリ国立高等音楽院で10年間みっちり学んだ大型新人の登場だ。新譜はその経歴を反映したフレンチ・アルバム。 「ほとんどすべてが譜読みからパリで勉強した曲。フラ…

日本フィルが2019/20の定期演奏会ラインナップ発表

 日本フィルハーモニー交響楽団は2019/20年度(19年9月〜20年8月)の東京定期演奏会(サントリーホール)と横浜定期演奏会(横浜みなとみらいホール)のラインナップを発表した。  東京定期は正指揮者の山田和樹によるサン=サーンス、ルーセルに間宮芳生のヴァイオリン協奏曲(独奏:調整中)と大島ミチルの新作を組み合わせた…

沼尻竜典(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

ベルクとマーラーの濃密で劇的なる世界  日本フィルの12月の東京定期演奏会には、沼尻竜典が登場する。オペラでの活躍が著しく、2013年から17年までドイツのリューベック歌劇場の音楽総監督を務め(現在は首席客演指揮者)、日本では07年にびわ湖ホール芸術監督に就任し、現在《ニーベルングの指環》全4作上演に取り組んでいる。オ…

【CD】ストラヴィンスキー:ペルセフォーヌ /ラザレフ&日本フィル

 ギリシャ神話の春の女神ペルセポネの再生を描いた“音楽物語”のライヴ録音。ナレーションとテノール独唱に、活躍顕著な合唱を伴う編成も相まって演奏機会のなかった作品が、日本フィルの第700回定期演奏会を機にラザレフの指揮で日本初演され、かつ貴重な録音が残されたことをまず喜びたい。音楽自体は新古典主義的ながら美しい叙情味を湛…

アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

ショスタコ「1917年」で極限の音楽体験を  日本フィルは常任指揮者ピエタリ・インキネンのもと好調を維持しているが、その水準を大きく引き上げた前任者アレクサンドル・ラザレフが登壇するとなれば、やはり特別な公演となる期待感が湧く。桂冠指揮者兼芸術顧問となっても、指揮台に立てば1秒も無駄にしないリハーサルで限界まで追求する…

田部京子(ピアノ)

25年を振り返る、思い出深い選曲  繊細なタッチと瑞々しい響きで聴き手の心をつかむ田部京子。今年は彼女のCDデビュー25周年に当たる。ショパン作品集の発表以来、30枚以上のアルバムを作り続けてきた。 「初めてのレコーディングは今でも鮮明に覚えています。自分で演奏中に聴いていた音と、モニタールームで聴く録音とのギャップに…

ピエタリ・インキネン(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

充実のコンビがおくる崇高にして至福なる体験  今年6月、2016年9月〜19年8月の契約だった日本フィルの首席指揮者ピエタリ・インキネンの任期を、21年8月まで延長することが発表された。08年の初共演から10年。現在プラハ響とザールブリュッケン・カイザースラウテルンドイツ放送フィルの首席指揮者も務める多忙な彼の契約延長…

いわきアリオス開館10周年記念 小林研一郎(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

ホールを満たすマエストロの熱きサウンド  2008年の開館記念、10年のグランドオープン1周年、東日本大震災後の再オープン、5周年記念…。いわきアリオスが祝祭的な雰囲気に包まれるとき、そこには同地(福島県いわき市)出身のマエストロ、小林研一郎の姿がある。そして今年の9月24日、開館10周年を祝うコンサートの指揮台に登場…

日本フィル杉並公会堂シリーズ2018‐19 第3回

情熱的でダイナミックな演奏に惚れ込む  杉並区の荻窪駅を最寄り駅とする杉並公会堂は、すばらしい音響と好立地を誇るコンサートホール。日本フィルハーモニー交響楽団との結びつきは深く、多くのリハーサルが行われるほか、「日本フィル杉並公会堂シリーズ」が定期的に開催されている。  9月の同シリーズ公演は、チャイコフスキーのピアノ…