Tag Archive for 新日本フィル

NISSAY OPERA 2017 プッチーニ《ラ・ボエーム》

 日生劇場のオペラの快進撃が続いている。昨年の《セビリアの理髪師》と《後宮からの逃走》で、熱心なファンのみならず、“オペラ初体験”の少年少女たちも大いに楽しませたからである。客席の筆者も、若者たちの歓声や溜息を目の当たりにして嬉しくなった。その成功の源は、やはり、「内容を分かりやすく伝えたい」と願う作り手側─演出家を代…

井上道義(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

武満サウンドのエッセンスをじっくりと味わう  2016年は武満徹没後20周年にあたり、さまざまな追悼コンサートが行われたが、我らがトリックスター、井上道義が新日本フィル2016/17シーズンに贈るコンサートはひねりを効かせ、シリアスな音楽だけでなくその創作の多彩な源を探る。  武満は青年期にラジオから聞こえてくるシャン…

上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

新鮮な驚きで満たされるオール・ロシアン・プログラム  新日本フィルの音楽監督就任1年目にして、すでにいくつかの名曲を刷新するような演奏を展開。「次はどんな音楽を聴かせてくれるのか」と思わせてくれる上岡敏之。  多層的に音が重なるスコアを抑制された美によって再現したような「ツァラトゥストラはかく語りき」、快速テンポで音楽…

ガエタノ・デスピノーサ(指揮)

ショスタコーヴィチに深い繋がりと魅力を感じます  イタリア出身の若きマエストロ、ガエタノ・デスピノーサが新日本フィルに客演し、ショスタコーヴィチの交響曲第15番とチェロ協奏曲第1番(独奏:マット・ハイモヴィッツ)、そしてロッシーニの《ウィリアム・テル》序曲を取り上げる。  作曲も手掛けるマエストロにとって、ショスタコー…

上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

 これは超名曲集にして超新鮮なコンサートだ。9月から新日本フィルの音楽監督に就任した上岡敏之が打ち出した新機軸のひとつが、金曜と土曜の午後にすみだトリフォニーホールで行う『ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉』。就任記念を兼ねたその第1回が、「コリオラン」序曲、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番「運命」によるベー…

上岡敏之(指揮)

新たな音楽監督とともに迎える新時代  2014年12月、新日本フィルハーモニー交響楽団は第4代音楽監督に上岡敏之を迎えると発表し、注目を集めた。それから1年9ヵ月後となる今年の9月、いよいよ新日本フィルの新しい時代がスタートする。常に音楽への斬新なアプローチが話題となる上岡だが、これからは客演指揮者ではなく音楽監督とい…

サマーコンサート 2016 上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

“スペイン三昧”で爽快なひとときを  いよいよ2016年9月より新日本フィル音楽監督に就任する上岡敏之。すでに昨年4月より一足先に同楽団のアーティスティック・アドバイザーを務めているが、これから一段と楽団との結びつきを強め、新たな時代へと歩みを進めることが期待される。  その音楽監督就任に先立って、7月に特別演奏会『サ…

下野竜也(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

戦後を築いた日本の大家の名作を聴く  日本の作曲家はどんなオーケストラ曲を書いてきたのだろう? 三善晃、矢代秋雄、黛敏郎…。戦後を築いた大家たちの代表作を並べた新日本フィル5月定期は、そういう疑問にストレートに答えてくれる。日本の現代音楽に足を踏み入れたい人は、まずこれを聴くべし。  実はこの3人には共通点がある。いず…

新日本フィルの生演奏+シネマ・シリーズ チャップリン『モダン・タイムス』

喜劇王の代表作を大スクリーン&生オーケストラで  偉大な映画人であり、作曲家としても傑出した才能の持ち主だったチャップリン。彼の代表作のひとつであり、資本主義社会や機械文明を笑いの渦の中で強烈に風刺した傑作喜劇『モダン・タイムス』が、公開から80周年を記念してデジタル修復版の高画質で蘇る。それも、新日本フィルによる迫力…

準・メルクル(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

フランス音楽とスコットランド関連のユニークなプログラミング  2014年に新日本フィルと初共演した準・メルクルが再び同フィルの指揮台に戻ってくる。ザールブリュッケンやマンハイムの歌劇場、中部ドイツ放送交響楽団、リヨン国立管弦楽団などの音楽監督や首席指揮者を歴任し、現在はスペインのバスク国立管弦楽団の首席指揮者を務めるメ…