Tag Archive for ピアノリサイタル

久元祐子 ピアノリサイタル

暗から明へと彩られる味わい深いプログラムを名器の響きで  さまざまな時代の多様な特性をもつ鍵盤楽器を自在に操るスペシャリスト、久元祐子。今年のリサイタルでは、久元が愛してやまないウィーンの老舗ピアノメーカー、ベーゼンドルファーの最新型280VC、しかも久元のために製作された「ピラミッド・マホガニー」という美しく貴重な木…

白石光隆 ピアノリサイタル Vol.33

柔軟な音楽性を生かした多面性を味わうプログラム  アメリカで研鑽を積み、帰国後はソロにアンサンブルなど幅広い分野で活躍を続ける白石光隆。彼が毎年東京で定期的に開催しているリサイタルが、今回で第33回を迎える。  柔軟な音楽性が持ち味の白石はレパートリーも幅広く、今回もそれを存分に発揮した内容である。ヘンデルにシューマン…

アンドレアス・ヘフリガー ピアノリサイタル

豊かな感性と壮大なテクニックが織りなす超絶技巧の世界  伝説的なリリック・テノール歌手、エルンスト・ヘフリガーを父に持つピアニスト、アンドレアス・ヘフリガー。15歳でニューヨークのジュリアード音楽院へ入学してすぐに注目を集め、ニューヨーク・フィルにロイヤル・コンセルトヘボウ管、ベルリン・ドイツ響など、世界有数のオーケス…

ジャンミッシェル・キム 2020年春 ピアノリサイタル

フランスで育んだ音楽性を広がりのある選曲で披露  東京生まれのピアニスト、ジャンミッシェル・キムは、東京音楽大学付属高等学校ピアノ演奏家コースを経てパリ国立高等音楽院で研鑽を積み、ピアノ科に室内楽科と歌曲伴奏科で学ぶ。さらにモーツァルテウム音楽院でピアノ科博士課程を修了し、エコール・ノルマル音楽院で演奏家資格ディプロム…

アンドレ・ラプラント ピアノリサイタル

思索のピアニストの指先からこぼれる温かな音色に耳を澄ます  カナダの国宝と称され、数々のレコード賞に輝き、北米での精力的な演奏活動に加え、シャルル=リシャール・アムランというスターを育て上げた巨匠、アンドレ・ラプラント。1978年のチャイコフスキー国際コンクール第2位の経歴を持つ彼は、昨年、約40年ぶりとなった来日公演…

上野優子(ピアノ)

CFXで解き明かすプロコフィエフのフランス芸術への憧憬  プロコフィエフが完成させた9曲のピアノ・ソナタを一流メーカー6社のピアノで演奏するという、上野優子による意欲的なシリーズ(全6回)が第3回を迎える。第1回のスタインウェイではソナタの第1、2番を、第2回のファツィオリでは第3、4番を弾いた。今回はヤマハが世界に誇…

本山乃弘 ピアノリサイタル —情動との対峙—

音楽を心の支えとし、真摯に向き合う  審査員に世界的演奏家が名を連ね、海外からの参加者も増加し、その知名度とレベルの高さを、回を重ねるごとに高める東京音楽コンクール。副賞として開催される入賞者リサイタルもその演奏のクオリティの高さとプログラミングの妙で高い評判を得ている。今回の出演者は第12回で第3位に入賞した本山乃弘…

長尾洋史(ピアノ)

意欲的な録音とライヴで示す独自の世界観  ソリストとしてもアンサンブル奏者としても厚い信頼を寄せられているピアニスト長尾洋史が、新たな録音シリーズを始動させた。その名も『ピアニズム』。シンプルにしてストレートなタイトルのもと、第1弾と第2弾を続けてリリースする。1枚目はバッハの「ゴルトベルク変奏曲」、2枚目はドビュッシ…

佐藤ひでこ ピアノリサイタル

苦難を超えて突き詰める、美しい音色の世界  佐藤ひでこは東京音楽大学を経てポーランドに渡り、同地を拠点にロシア、カナダなど世界を巡って研鑽を積んだピアニスト。名教師でありロシア・ピアニズムの伝道者であるゲンリフ・ネイガウスや20世紀を代表するピアニストのエミール・ギレリスの孫弟子としてロシア・ピアニズムを会得し、自らの…

赤松林太郎(ピアノ)

“愛”のあるところに音楽は生まれる  ピアニストの赤松林太郎は演奏に教育、さらには執筆と、常に世界を股にかけて活発な活動を展開している。いま最も忙しいピアニストのひとりといっても過言ではない。近年では定期的な自主コンサート開催に本腰を入れているが、2020年1月、赤松にとってクララ・シューマン国際コンクール第3位入賞か…