Tag Archive for ピアノリサイタル

本山乃弘 ピアノリサイタル —情動との対峙—

音楽を心の支えとし、真摯に向き合う  審査員に世界的演奏家が名を連ね、海外からの参加者も増加し、その知名度とレベルの高さを、回を重ねるごとに高める東京音楽コンクール。副賞として開催される入賞者リサイタルもその演奏のクオリティの高さとプログラミングの妙で高い評判を得ている。今回の出演者は第12回で第3位に入賞した本山乃弘…

長尾洋史(ピアノ)

意欲的な録音とライヴで示す独自の世界観  ソリストとしてもアンサンブル奏者としても厚い信頼を寄せられているピアニスト長尾洋史が、新たな録音シリーズを始動させた。その名も『ピアニズム』。シンプルにしてストレートなタイトルのもと、第1弾と第2弾を続けてリリースする。1枚目はバッハの「ゴルトベルク変奏曲」、2枚目はドビュッシ…

佐藤ひでこ ピアノリサイタル

苦難を超えて突き詰める、美しい音色の世界  佐藤ひでこは東京音楽大学を経てポーランドに渡り、同地を拠点にロシア、カナダなど世界を巡って研鑽を積んだピアニスト。名教師でありロシア・ピアニズムの伝道者であるゲンリフ・ネイガウスや20世紀を代表するピアニストのエミール・ギレリスの孫弟子としてロシア・ピアニズムを会得し、自らの…

赤松林太郎(ピアノ)

“愛”のあるところに音楽は生まれる  ピアニストの赤松林太郎は演奏に教育、さらには執筆と、常に世界を股にかけて活発な活動を展開している。いま最も忙しいピアニストのひとりといっても過言ではない。近年では定期的な自主コンサート開催に本腰を入れているが、2020年1月、赤松にとってクララ・シューマン国際コンクール第3位入賞か…

紀平凱成(ピアノ)

ミラクルな18歳が放つファンタジーとカプースチンの世界  新たな音楽性がまた一つ芽吹き、その個性を輝かせようとしている。紀平凱成、18歳。オリジナル4曲と、カプースチン作品3曲を収めたデビュー・アルバム『Miracle』がリリースされた。「CDが出ると決まったときは、とてもワクワクしました!」と笑顔を見せる。  彼の存…

田中正也(ピアノ)

ロシア音楽に深く共鳴するピアニストの人気公演、東京で初開催  15歳で単身モスクワに渡り、モスクワ音楽院でパーヴェル・ネルセシアン、ミハイル・ヴォスクレセンスキーという名教授に師事し、現在もロシアと日本を往復しながら活発な演奏活動を展開している田中正也。彼のひとつの代名詞となっている「魔法のピアノ」と題した、みんなが知…

新居由佳梨(ピアノ)

 新居由佳梨は東京藝術大学、同大学院を経て、スイス国立ジュネーヴ音楽院を修了。ソリストとしてはもちろんだが、特に近年は国内外の著名器楽奏者から多くの信頼を寄せられ、室内楽奏者としての活躍も目覚ましい。今回は、そんな彼女ならではの、ソロとデュオ(共演はチェロの西谷牧人)のリサイタルを開催する。フランクとバッハを核とした内…

フレディ・ケンプ ピアノリサイタル

ショパン作品で魅せる芳醇な味わい  1998年のチャイコフスキー国際コンクールは、ひとりの「コンクールのヒーロー」を世に送り出した。ドイツ人の父と日本人の母のもと、77年ロンドンに生まれ、第3位に入賞したフレディ・ケンプである。スケールの大きな華やかさを備えたピアニズムと甘いマスクに人気が集中し、一躍注目されることにな…

白石光隆 ピアノリサイタル Vol.32

迸る感性と技巧、選曲の独創性!  磨き抜かれたリズム感と構築性、そして美音を武器に、独自の響きの宇宙を現出し続ける実力派ピアニスト、白石光隆。東京藝大・同大学院を経てジュリアード音楽院に学び、帰国後は、幅広いレパートリーを繊細かつ大胆に弾きこなす一方、子ども向けの教育プログラムの実施に力を注ぎ、母校などで後進の指導にも…

ボリス・ペトルシャンスキー ピアノリサイタル

比類なき進化を遂げる透徹したピアニズム  伝統的なロシア・ピアニズムの継承者として世界各国で幅広い演奏活動を展開しているボリス・ペトルシャンスキーは、ピアノ好きの心を強くとらえる音楽性の持ち主である。彼はモスクワ音楽院においてゲンリヒ・ネイガウス、レフ・ナウモフという歴史に名を残す偉大なピアニストから教えを受け、その後…