注目公演

東京オペラシティ B→C 幣 隆太朗(コントラバス)

ドイツ仕込みの深く柔らかな低弦ワールド 「コントラバスでもこんなに表情豊かな音楽が奏でられる! そんな思いを味わって欲しい」との訴えに心が動く。日常耳にしないコントラバスのソロ。東京オペラシティの人気シリーズ《B→C》でも8年ぶりというから聴き逃せない。主役は幣隆太朗。東京芸大在学中にドイツ・ヴュルツブルク音大へ留学し…

ニルヴァーナ -泥洹(ないおん)- 土取利行 meets サルドノ W.クスモ

2人が辿りつく澄み切った清明な世界 魅力的な取り合わせの2人だ。土取利行は、ピーター・ブルック国際劇団の音楽監督を務め、パーカッション、特に即興の名手として名高く世界的にも幅広く活躍している。サルドノ W.クスモはインドネシア・ダンス界の至宝である。伝統舞踊はもちろん、伝統武術のシラットを幼い頃から収めた。さらにはニュ…

阪 哲朗(指揮) 紀尾井シンフォニエッタ東京

ヨーロッパの香りとたっぷりと日本の四季を  紀尾井シンフォニエッタ、2013/14シーズンは初共演となる阪哲朗のタクトで幕を開ける。 阪はドイツ語圏の劇場を渡り歩いてステップ・アップした、いわば現場たたき上げタイプ。ベルリン・コーミッシェ・オーパーなどで指揮棒をとり、現在はレーゲンスブルク歌劇場の音楽総監督を務めている…

シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団

“鎮魂”と“祈り”  鬼才カンブルランならではのプログラムだ。20世紀イギリスを代表する作曲家であるブリテンの生誕100周年を祝して、読売日響常任指揮者カンブルランが、ブリテンの「ラクリメ」と「シンフォニア・ダ・レクイエム」を取り上げる。 「ラクリメ」は、「ダウランドの歌曲の投影」という副題のとおり、最後に16〜17世…

オペラ・フレスカ公演 《ポッペアの戴冠》

巨匠モンテヴェルディの3大オペラに挑む! コルネットとリコーダーの名手・濱田芳通が率いる古楽集団「アントネッロ」によるオペラ・プロジェクト「オペラ・フレスカ」がスタート。その第1弾として、17世紀イタリアの巨人モンテヴェルディの傑作《ポッペアの戴冠》を取り上げる。ちなみに第2弾は《オルフェオ》(12/4)、第3弾は《ウ…

シューベルティアーデ TOHO 2013

これであなたもシューベルティアン! シューベルトの友人たちが開いていたサロンコンサートの名を冠し、桐朋学園大学の教授陣によるコンサートや公開レッスンなどを通じて、シューベルトの多彩な音楽世界の魅力を掘り下げる《シューベルティアーデ TOHO 2013》が、9月に東京で開かれる。 オープニング・コンサート(9/2)では、…

パスクアーレ・イアンノーネ(ピアノ)

19世紀ウィーン音楽を満喫 パスクアーレ・イアンノーネは、巨匠アルド・チッコリーニの薫陶を受け、数多くの受賞を重ね、国際的に活躍する実力派ピアニスト。特に大曲や難曲を得意とし、大胆な表現力と雄大な構成力で知られる彼が、豊田市コンサートホールの《イタリア名ピアニスト シリーズ》に登場し、19世紀ウィーンのサロンで奏された…

第8回 Hakuju ギター・フェスタ 2013 「Baroque バロック」

ギタリストが掘り下げる古楽の魅力 今年で第8回を迎える《Hakuju ギター・フェスタ 2013》が、晩夏のHakuju Hallにて3日間にわたり開催される。 今回のテーマは「バロック」。古楽に焦点を当てて、ギター音楽の多彩さ、奥深さを伝えてくれる3日間となりそうだ。 第1日(8/30)は、第1部に荘村清志、福田進一…

2013サイトウ・キネン・フェスティバル松本 大野和士指揮サイトウ・キネン・オーケストラ

9年ぶりに登場する大野、そしてオペラで復活する小澤 今年こそは、オペラ公演が、小澤征爾自身の指揮で聴けそうだ。この稿執筆時点では、体調も良好と聞いている。実現すれば、《青ひげ公の城》公演の一部(4回のうち2回)を指揮した一昨年以来2年ぶり、もし全公演を振るとなれば《利口な女狐の物語》以来、5年ぶりになる。ただし、全公演…

サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2013

今年からの新たなアプローチに期待 コンサートのシーズンもそろそろ秋にはいるな、と感じられるのは、日差しや風のかおりではなく、《サマーフェスティバル》によってだ。すくなくとも東京の都心においては。 1986年にサントリーホールが開館して以来、毎年8月の終わりから9月の始めにかけての、20-21世紀の、同時代の音楽を体験で…