注目公演

第1回 日本ベトナムピアノフェスティバル 2013

食と音楽でベトナムを深く識る  日本とベトナムが外交樹立40周年を迎える今年、ピアノ界における両国の友好の証として、日本ベトナムピアノフェスティバルが開催される。総音楽監督を務めるのは、2004年からベトナムで子供たちとの触れあいコンサートを継続している、ピアニストの樋口あゆ子。  フェスティバルでは、樋口自身によるク…

小松亮太(バンドネオン) デビュー15周年記念 スペシャルライヴ タンゴ人生、ジャバラ三昧〜俺の15年

今までの活動を凝縮したステージ  タンゴ界を牽引するバンドネオン奏者・小松亮太が、今年デビュー15周年の節目を迎えた。それを記念して行われる今回の公演は、タンゴの本流から映画・TVの作曲まで幅広く手がける小松の活動を凝縮したプログラムになっている。  たとえば、TBS「THE 世界遺産」でおなじみの鳥山雄司「THE S…

イェルク・デームス(ピアノ) 楽壇デビュー70周年記念

ウィーンの伝統を継承する巨匠  今年85歳を迎えるイェルク・デームス。戦後のウィーンを生きて数々の大ピアニストから薫陶を受け、伝統を今に伝える。ウィーン楽友協会でのデビュー以来、第一線で演奏活動を続け、デビュー70周年を迎えた。近頃は毎年来日を重ねている巨匠が、今年も節目を祝うにふさわしいプログラムでリサイタルを行う。…

『ムーティ、ヴェルディを語る』レポート

 10月30日(水)、31日(木)にすみだトリフォニーホールで行われる東京・春・音楽祭特別公演「ムーティconducts ヴェルディ」と、来年5月のローマ歌劇場来日公演に先駆けて、10月26日(土)にレクチャー「ムーティ、ヴェルディを語る」が開催された。会場はBunkamura オーチャードホール。  リッカルド・ムー…

ペーター・レーゼル(ピアノ) ドイツ・ロマン派ピアノ音楽の諸相 2013

作品への共感と深い精神性  紀尾井ホールにおいてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を行い、高い評価を得たペーター・レーゼル。力強いタッチから生み出されるクリアで豊かなピアノの音色も素晴らしいが、それだけでなく、演奏家として心からその作品に共感し、作品そのものの大きさを示す演奏は、現在の若いピアニストには無い精神性…

ダニエル・ハーディング (指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団

マーラーの心の中にある“夜”の情景を描き出す  メッツマッハーとハーディングというヨーロッパを湧かせる気鋭の2人による指揮者体制となった新日本フィルハーモニー交響楽団。これからの音楽的な充実に期待が高まっている。そんな中、ハーディングが再びマーラーを取り上げる。今年はすでに第6番を指揮したが、今回は第7番。いわゆる「夜…

日生劇場 アリベルト・ライマン《リア》

シェイクスピアの原作を鮮烈なサウンドで表現  「わしをどれほど愛しているか言ってみろ」…3人の娘に王国を委譲することにしたブリテン王・リアは、自分の発した愚かな問いが原因で国を追われ、荒野をさまよい絶望の果てに狂死する。原作はシェイクスピアの悲劇『リア王』。ヴェルディも果たせなかったそのオペラ化を実現したのが、日生劇場…

堤剛(チェロ)&ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)

日欧2大巨匠の豪華共演  東京文化会館の注目の新シリーズ《プラチナ・シリーズ》は、音響の素晴らしさで知られる649席の小ホールで、現代最高の名手たちが極上の音楽を奏でる魅力的なシリーズだ。  その第3回と第4回に登場するのが、チェリストの堤剛&ピアニストのルドルフ・ブッフビンダーという、日本とオーストリアを代表する2人…

阪田知樹&内藤晃 Duo Live

ベヒシュタインで聴く若い才能  全80席の贅沢な空間、汐留のベヒシュタイン・サロンで、興味深いデュオ・リサイタルが行われる。  東京芸大在学中、先のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール最年少ファイナリストとなったことも話題となり、ピアノ界のホープと目されている阪田知樹。一方、ピアニストとして活動しながら東京外国語大…

ユベール・スダーン(指揮) 東京交響楽団

スダーン美学の集大成  2004年9月に東京交響楽団の音楽監督に就任したユベール・スダーンが、音楽監督としての最後のシーズンを迎えている。東京交響楽団から豊潤でしなやかなサウンドを引き出し、楽団を一段と成熟させた10年間にわたる功績は、改めて讃えるまでもない。  もとより「オーケストラとどんなにすばらしい関係が続いてい…