注目公演

山田和樹(指揮) 読売日本交響楽団

ベートーヴェンとR.シュトラウス、二人の英雄  コンサートの曲目に一貫したテーマが掲げられていると、公演に対する興味がいっそう増す。しかし、まさかこんな手があったとは。  躍進する俊英指揮者、山田和樹が読売日本交響楽団と組んだプログラムは「英雄」プロ。ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」とR.シュトラウスの交響詩「英雄…

第421回 日経ミューズサロン ホルショフキ・トリオ

 ホルショフスキ・トリオは世界が注目する、ニューヨーク生まれのピアノ三重奏団。そんな彼らが待望の初来日を果たし、《日経ミューズサロン》で遂にベールを脱ぐ。20世紀の最も偉大なピアニストの1人、ミェチスワフ・ホルショフスキの“最後の弟子”である相沢吏江子を中心に、ジャズの世界でも活躍する多才のヴァイオリニスト、ジェシー・…

ミシェル・ベッケ(トロンボーン)&ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン)

最強のドリーム・ジョイント  この2人を同時に聴けるなら、何をおいても行きたい! 彼らを知る者は誰しもそう思うだろう。ミシェル・ベッケ&ヨルゲン・ファン・ライエンのトロンボーン・ジョイント・リサイタルは、それほどの大ニュースだ。かたやフランスを代表するブラス界の巨星にして同楽器の頂点に立つ大家、かたや名門ロイヤル・コン…

大澤一彰(テノール)

大型テノールの美声に酔う  身長180センチを超える恵まれた体躯と日本人離れした高音を武器に、オペラのプリモテノールとして檜舞台で活躍を続ける大澤一彰。2008年に日伊声楽コンコルソで第1位を獲得し、その披露コンサートでは、見事な美声でハイC♯やハイCを連発、大いに聴衆を沸かせて、一躍スターダムを駆け上がった。そして、…

sonorium 共催シリーズ2014 『映像と音楽』

作曲家のメッセージを多角的に表現  閑静な住宅街の一角に存在する、芸術溢れる異空間「sonorium」。豊かな響きと白壁を生かし、ビジュアルとサウンドのコラボレーションの可能性を追求してきたシリーズ『映像と音楽』が5年目に。注目は、幼少時からポルトガルやスペインに暮らし、ドイツでも学び、数々の国際コンクールで入賞を果た…

細川夏子(ピアノ)

スペインの粋を集めて  国立音大を経てパリのエコール・ノルマル音楽院に学び、名匠フランス・クリダの薫陶を受けたピアニストの細川夏子。在学中には歌曲伴奏法を修めて表現の幅を広げる一方、国際コンクールで入賞を重ねた。同音楽院を首席で卒業後は、声楽との共演を含め、国内外での精力的かつ独自の演奏活動を続けている。今回は、彼女が…

ドビュッシーと葛飾北斎 ―フランス音楽の中の日本と浮世絵

目と耳で鑑賞する北斎の美  ドビュッシーの「海」のスコアの表紙には、先だって世界遺産登録された富士山を描いた北斎の版画が用いられている。19世紀後半、パリ万博での展示などをきっかけに、浮世絵をはじめとする日本のアートが欧州の人々の心をとらえ、ジャポニズムという一大流行へと発展する。これは主に美術のトレンドだが、ドビュッ…

クァルテット・ウィークエンド エルデーディ弦楽四重奏団

歌心溢れるイタリア作品を集めて  今年で結成25周年を迎えるエルデーディ弦楽四重奏団。東京芸大の出身者で構成され、メンバー全員が室内楽やオーケストラの第一線で活躍する腕達者たちだ。毎回凝った選曲で洗練された演奏を聴かせる彼らが今回届けてくれるのは、イタリアの作品でまとめられた華麗なプログラム。昨年生誕200周年を迎えた…

セルゲ・ツィンマーマン(ヴァイオリン)

父の美点を継承し、新たな道を切り開く  “フランク・ペーター・ツィンマーマンを父にもつヴァイオリニスト”。音楽は血筋と環境が重要ゆえに、この点だけでも聴く価値はある。しかしドイツが誇る同楽器の名手の子セルゲ・ツィンマーマンは、「完全なる奇跡」とまで賞賛された逸材。期待度の高さは血筋レベルを超えている。1991年生まれの…

佐藤久成(ヴァイオリン)

若きマエストロの“瞬間”  東京芸大を経てベルギーやドイツに学び、数々の国際コンクールで優勝や入賞を重ねて、ソロから室内楽まで、多彩な活躍を続けるヴァイオリンの佐藤久成。特に、音楽史の彼方に埋もれた知られざる作品の発掘に力を注ぎ、鮮烈な感性を注ぎ込んでの蘇演を通じて、聴衆を驚かせ続けている。宇野功芳企画によるシリーズ第…