注目公演

イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)

20世紀ロシア2大巨星の名作でさらなる深化を聴く    昨年、グリンゴルツはパガニーニとシャリーノを組み合わせた独奏超難曲プロをさらりと弾いてのけ、観客の度肝を抜いた。音楽が技術的な困難さを超えて、いわば無重力空間に解き放たれたようにイマジネーションの翼を広げたのだ。  さて、今年は故国ロシアの作品をひっさげ、トッパン…

若林かをり(フルート)

日本人作曲家によりフルート作品の軌跡を一望する野心的な企画 平成30年度(第73回)文化庁芸術祭参加公演 フルートリサイタル〜邦人作品を聽く〜2公演  ヨーロッパは楽音と非楽音を区別し、楽音を体系化して明快な形を作り上げた。それに追いつくことが近代日本音楽の課題だった。しかし、私たち日本人の伝統は、音を必ずしもそのよう…

雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第16回 新倉 瞳 チェロが広げる歌の地平

名曲とチェロの魅力を満喫する90分  平日の昼、音楽ライター山野雄大の案内で音楽の世界を逍遥する、第一生命ホールの好評シリーズ。11月はカメラータ・チューリッヒのソロ首席チェリストを務める新倉瞳が登場する。桐朋学園大学在学中の2006年CDデビュー以来、若きスターとして注目を浴びながらも自身の音楽を追求し続け、現在はス…

東京フルートアンサンブル・アカデミー創設45周年 メモリアルコンサート

“フルートの神様”を讃えて  現代日本を代表する作曲家の1人で、邦楽の和声や技巧を採り入れた独特のサウンドを構築した廣瀬量平の逝去から、今年で10年。生前の廣瀬が多くの作品を提供し、創立45周年を迎えた「東京フルートアンサンブル・アカデミー」が、三部作の楽譜出版記念でもある「メモリアルコンサート」を開く。  武蔵野音大…

アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

ショスタコ「1917年」で極限の音楽体験を  日本フィルは常任指揮者ピエタリ・インキネンのもと好調を維持しているが、その水準を大きく引き上げた前任者アレクサンドル・ラザレフが登壇するとなれば、やはり特別な公演となる期待感が湧く。桂冠指揮者兼芸術顧問となっても、指揮台に立てば1秒も無駄にしないリハーサルで限界まで追求する…

中井恒仁 & 武田美和子 ピアノデュオリサイタル “ピアノの芸術”vol.4

記念年の作曲家とスペインにまつわる佳品を集めて  結成から約20年、夫婦ならではの阿吽の呼吸で、高い音楽性と演奏精度を両立し、国内外で高い評価を得ている「中井恒仁&武田美和子ピアノデュオ」。リサイタル・シリーズ「ピアノの芸術」第4弾では、没後100年のドビュッシーと生誕100年のバーンスタインを軸に、鮮烈なサウンドを紡…

ドビュッシー没後100年 津田真理 ピアノ・リサイタル

変転するドビュッシーの美学に迫る  没後100年のメモリアル・イヤーに、近代フランスの鬼才ドビュッシーが構築した、繊細な色彩にあふれた楽園に遊ぶ。津田真理は、魅力的で精力的な演奏活動を展開する実力派ピアニスト。「ドビュッシーの色彩」と題したリサイタルで、精魂が注がれた傑作に新たな命を吹き込む。  桐朋学園大学を経て、ザ…

エクス・ノーヴォ室内合唱団演奏会 vol.10 〜HBS333 ヘンデル・バッハ・スカルラッティ生誕333周年記念〜

後期バロック3大作曲家の宗教作品を一晩で  バッハ、ヘンデル、スカルラッティという、後期バロックを代表する作曲家の生誕333年となる今年。指揮者でテノール歌手、作曲家の福島康晴が主宰する「エクス・ノーヴォ室内合唱団」は第10回演奏会で、「イタリア」をキーワードに、3人の同い年の大作曲家による個性的な宗教作品を取り上げる…

テッセラの秋・第23回音楽祭「新しい耳」

小空間で体験する先鋭的なパフォーマンス  「新しい耳」はピアニストの廻由美子が主宰、春・秋の年2回開催されている小さな、しかし先鋭的な音楽祭。23回目となる「秋」の第1夜では、マルモ・ササキ(チェロ)と髙杉健人(コントラバス)、2人の遣い手が、圧倒的なスケールで“疾走”する低音楽器デュオを聴かせる。  イタリア、スイス…

シュツットガルト・バレエ団 2018年日本公演

新たに生まれ変わった名門バレエ団の十八番を  物語バレエの傑作で知られる天才振付家、ジョン・クランコが率いたドイツの名門カンパニー、シュツットガルト・バレエ団による待望の日本ツアーだ。  1960年代、このバレエ団を世界レベルにまで引き上げ、73年に45歳の若さでこの世を去ったクランコの遺産を脈々と受け継いできた彼らだ…