注目公演

高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

詩情あふれるフランスの宗教曲と劇的音楽を一堂に集めて  東京シティ・フィルは、首席客演指揮者であった矢崎彦太郎とともにフランス音楽のシリーズ(その中にはプーランクの歌劇《カルメル派修道女の対話》もあった)を手掛けていたように、フランス音楽との相性が良いように思われる。現在の常任指揮者・高関健とも、ラヴェルの歌劇《スペイ…

第89回新人演奏会

昭和初期から続く、若き音楽家たちの楽壇デビューの場  若い音楽家たちに演奏機会を提供する貴重な場になっているのが、読売新聞社主催による新人演奏会である。1930(昭和5)年開始の本演奏会、今では全国30以上の音楽大学から約100人が参加する大きなイベントとなっている。かつてこの舞台を経験してきた若者には作曲家の團伊玖磨…

バソンの世界

連休中に愉しむ、稀少なバソン・ワールド  「バソン」という楽器をご存じだろうか? いわゆる「フランス式ファゴット」で、標準型のファゴットよりも古雅で温かく表情豊かな、独特の音色をもっている。管楽器ファンはレ・ヴァン・フランセの奏者、ジルベール・オダンの使用楽器として認識があるだろうし、『のだめカンタービレ』でも紹介され…

第24回 宮崎国際音楽祭

南国に今年も響く美しいハーモニー  音楽の花の咲き乱れる季節が、南国・宮崎へ再び巡ってくる。1996年に、ヴァイオリンの巨匠・故アイザック・スターンが内外の一流演奏家たちと紡いだ、瑞々しい響きと共に始まった「宮崎国際音楽祭」。24回目となる今年も、我が国を代表する名ヴァイオリニスト・徳永二男を音楽監督に、やはりヴァイオ…

東京フィルハーモニー交響楽団 渋谷の午後のコンサート。 2019-20シーズン

トーク付きの名曲コンサートを平日昼間に楽しむ好企画  最近、活況を呈しているのが平日昼間のオーケストラ公演。平日夜や週末よりも、平日の昼のほうが出かけやすい。家庭や仕事の事情でそんなライフスタイルを送る人々は決して少なくない。  東京フィルが2019-20シーズンから新たにスタートさせる「渋谷の午後のコンサート。」も平…

軽井沢大賀ホール 2019春の音楽祭

GWはリゾートで上質な音楽に浸るという贅沢    日本が大きな時代の転換期を迎える4月から5月。今年の大型連休をどう過ごそうかと思っている方へ、リゾート地に滞在して毎日を最高級の音楽で楽しむというプランはいかがだろうか。多くの観光客で賑わう軽井沢において、クラシックを中心に多くのコンサートを行ってきた軽井沢大…

アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

オケとオペラ両方のファンを熱くする“将軍”のスゴ技、炸裂!    来たる5月、日本フィル定期に“将軍”アレクサンドル・ラザレフがやってくる。今回の演目はユニークで、メトネルのピアノ協奏曲第2番とマスカーニのオペラ《カヴァレリア・ルスティカーナ》(演奏会形式)という、意表を突くカップリング。同団ウェブサイトによ…

Nコン2019 全日本合唱コン × 東混

これぞ最高の手本なり!  老舗プロ合唱団・東京混声合唱団(東混)がNHK全国学校音楽コンクールと全日本合唱コンクールの課題曲を歌う「Nコン2019 全日本合唱コン × 東混」。指揮は音楽監督の山田和樹。山田が掲げる「アマチュアを含めた合唱界全体のオピニオン・リーダーになりたい」という目標の一環だ。リハーサル期間を通常よ…

新しい耳 第24回 テッセラの春 音楽祭

ユニークで新鮮な“歌”を並べて魅了する  ピアニストの廻由美子が主宰する「新しい耳 テッセラの春 音楽祭」も第24回を迎える。5月17日の第1夜(19:00開演)では、バリトンの松平敬とピアノの中川賢一という現代音楽のスペシャリストの共演で、シューマンとR.シュトラウスから成るドイツ・ロマン派プログラムが組まれた。シュ…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

ベートーヴェンと現代作品がノットのタクトで交錯する    音楽監督ジョナサン・ノットが登場する5月の東京交響楽団東京オペラシティシリーズは、現代音楽とベートーヴェンを組み合わせたプログラム。  ノットは2000年から3年間にわたり現代音楽の専門団体アンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督を務めたが、世界…