注目公演

イリヤ・ラシュコフスキー ピアノ・リサイタル

貴公子がベートーヴェンと四つ身で組み合う  2001年のロン=ティボー国際音楽コンクール ピアノ部門第2位入賞をきっかけに若くして注目され、その後も12年浜松国際ピアノコンクール優勝などでキャリアを重ねながら演奏活動を続けてきた、イリヤ・ラシュコフスキー。ロシア、イルクーツクに生まれ、10代半ばから、ドイツのハノーファ…

パスカル・ヴェロ(指揮) シエナ・ウインド・オーケストラ

吹奏楽サウンドの粋を凝縮したロシア・プロ  1990年の結成であるから今年が活動開始30年。常にハイレベルな演奏とサプライズを含むパフォーマンス、アイディア豊かなコンサート・プログラム等々により、吹奏楽という枠を超えて高い評価を受けてきたシエナ・ウインド・オーケストラ。その本拠地、東京の文京シビックホールにおいて開催さ…

飯森範親(指揮)

オケと吹奏楽に区別はありません  数多のオーケストラで活躍中の飯森範親が、2020年1月から東京佼成ウインドオーケストラの首席客演指揮者に就任する。実は彼、吹奏楽との関わりも浅くない。 「中学校の吹奏楽部で3年間クラリネットを吹き、コンクールにも出ましたし、高校では部員でないのに定期演奏会を指揮しました。プロとしては1…

第493回日経ミューズサロン エドゥアルト・クンツ ピアノ・リサイタル

13ものコンクールを制した鬼才のバリエーション豊かなプログラム  極めて集中度の高い演奏で、聴く者を音楽の深みへといざなうピアニスト、エドゥアルト・クンツ。1980年、ロシア出身の彼は、BBCマガジンの「明日の偉大なピアニスト10人」に選ばれ、その抒情的な歌心と深い呼吸感に満ちた演奏によって、ヨーロッパの聴衆を中心に絶…

ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン) 美しき水車小屋の娘

現代ドイツの名バリトンによる至高のシューベルト  オペラ、リート、宗教曲など、どのジャンルでも精力的な活動を行っているドイツの歌手ディートリヒ・ヘンシェル。近年で注目される彼の活動の中に、歌曲に含まれる豊かな文学的内容を視覚化して伝えようとするプロジェクトがあり、シューベルトの「白鳥の歌」舞台版をモネ劇場(ブリュッセル…

フレッシュ名曲コンサート ブリティッシュ・ナイト

英国音楽の魅力満載の一夜  東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に就任して4年目を迎えているアンドレア・バッティストーニ。東京の新宿文化センターにおいては、ヴェルディの「レクイエム」やマーラーの「千人の交響曲」などで壮大な演奏を繰り広げてきた。このコンビと新宿文化センター合唱団が1月29日に取り上げるのは、ウィリア…

藤原歌劇団公演 ヴェルディ《リゴレット》(新制作)

佐藤美枝子のジルダ役をはじめ話題満載の舞台   近年、歌手陣の充実ぶりが話題となっている藤原歌劇団。2月に行われる新制作による《リゴレット》では、ジルダを佐藤美枝子が歌うという。佐藤といえば、押しも押されもせぬ藤原歌劇団のプリマドンナであると同時に、日本を代表するソプラノ・リリコ・レッジェーロのひとり。常に自分を厳しく…

三浦一馬(バンドネオン) × ドグマ室内オーケストラ

欧州最前線のオケと贈るオール・ピアソラ・プロ  若手実力派バンドネオン奏者として各方面から注目されている三浦一馬。2008年、国際ピアソラ・コンクールで日本人初、史上最年少で準優勝を果たし、11年には別府アルゲリッチ音楽祭でアルゲリッチやバシュメットら世界的名手と共演し、絶賛された。埼玉県久喜市出身で、市の親善大使を務…

Hakuju サロン・コンサート vol.5 大槻孝志(テノール) & 小林由佳(メゾソプラノ)

音の職人たちによる音楽のフルコース  欧州で王朝文化華やかなりし時代に、王侯貴族が開いていたサロンのゴージャスな親密感がコンセプトのコンサート・シリーズ第5弾。登場するのは同ホールでIL DEVUリサイタルや「音楽劇紀行」第五夜に出演し、圧倒的な美声を聴かせて会場を魅了したテノールの大槻孝志と、2017年東京二期会《ば…

紀尾井ホール開館25周年記念演奏会トレヴァー・ピノックのモーツァルト「レクイエム」

モダンオケでも活躍する古楽界の巨匠が一期一会の名演を  新しい世代の古楽系指揮者も話題となるなか、古楽ムーブメントを牽引してきた音楽家が次々とこの世を去る昨今だからこそ、御年73歳トレヴァー・ピノックの存在感はもっと意識されてよいだろう。手兵イングリッシュ・コンサートとともに録音されたバッハやモーツァルトは、今後もファ…