J.S.バッハ「音楽の捧げもの」~寺神戸 亮のバロック音楽の真髄、前田りり子、上村かおり、曽根麻矢子を迎えて

 秋も深まる10月の週末の午後、ヤマハホールで、古楽の名人たちが作りあげる典雅な時間を味わう。日本の古楽界の代表的存在であるヴァイオリニスト寺神戸亮が、前田りり子(バロック・フルート)、上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、曽根麻矢子(チェンバロ)という世界的奏者の仲間たちとともにヤマハホールに登場する。

左より:寺神戸 亮/前田りり子/上村かおり/曽根麻矢子 C)Shunichi Atsumi

 取り上げるのは、フランソワ・クープラン「王宮のコンセール第3番」と、J.S.バッハの大曲「音楽の捧げもの」。バッハがプロイセン王フリードリヒⅡ世(フリードリヒ大王)にポツダムの王宮で謁見した際に、大王が提示した主題による即興演奏を行い、さらに後日その主題による曲集をまとめて大王に献呈した作品が「音楽の捧げもの」である。傑作「6声のリチェルカーレ」を筆頭に、バッハの対位法による作曲技法の粋が詰まった大作で、バロックの演奏法と作品を真に知り尽くした匠たちによる演奏が要求されるが、本公演は理想的なメンバーが揃った。鍵盤のソロから4人の多様な組み合わせによるアンサンブルまで、多彩な表現で作品の真髄を聴かせてくれるはず。前半のクープラン作品は冒頭のプレリュードと舞曲の楽章から成る組曲で、初めての方でも聴きやすい、楽しい曲集である。

 「王宮」が隠れたキーワードとなっている本公演。木に包まれるヤマハホールの至上の音響で、往時の王宮の雅な空気に思いを馳せるひとときとなる。


珠玉のリサイタル&室内楽
J.S.バッハ「音楽の捧げもの」
~寺神戸 亮のバロック音楽の真髄、前田りり子、上村かおり、曽根麻矢子を迎えて~

2018.10/13(土)15:00 ヤマハホール

出演:
寺神戸 亮(バロック・バイオリン)
前田りり子(バロック・フルート)
上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
曽根麻矢子(チェンバロ)

演奏曲目:
F.クープラン/王宮のコンセール 第3番 イ長調
J.S.バッハ/音楽の捧げもの BWV.1079

※都合により出演者、曲目が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

●料金
全席指定:5,000円

●申込み方法:チケットぴあ
・TEL 0570-02-9999 ※座席選択不可  
・Pコード:109-036 ※発売日11:00より座席選択可能