8月中旬、ヴァイオリン好きなら見逃せないコンサートがヤマハホールで開催される。21挺のストラディヴァリウスが東京に集結する「東京ストラディヴァリウス フェスティバル2018」の一環として行われる、「徳永二男 プレミアム・リサイタル」である。

　長年NHK交響楽団コンサートマスターを務め、退団後も多様なジャンルや新しい活動に挑み続け、今なお第一線で活躍するヴァイオリニストである徳永二男。日本音楽界において中心的な存在でもある徳永がこの日に披露するのは、楽器の魅力が全開になるヴァイオリン名作集。彼にとって「ツィゴイネルワイゼン」や「序奏とロンド・カプリチオーソ」などの名作たちは、誰よりも弾きこんできた作品であり、ヴァイオリニストとしての原点でもあるはずで、そのリサイタルは一層の重みをもつ。しかも今回は、2挺のストラディヴァリウスが用意されていて、その弾き比べや楽器についてのトークもあり、多才な徳永の案内と演奏でストラディヴァリウスの魅力も堪能できる趣向だ。
　猛暑の季節、木の涼やかな空気に包まれるヤマハホールで、巨匠の奏でるヴァイオリンの音に浸るのは格別な時間になるはず。

■徳永二男 プレミアム・リサイタル
〜巨匠が奏でる、世界の名器ストラディヴァリウス〜
2018.8/17（金）19：00　ヤマハホール

出演：
徳永二男（ヴァイオリン）
坂野伊都子（ピアノ）

演奏曲目：
P.サラサーテ／ツィゴイネルワイゼン Op.20
C.サン＝サーンス／序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28
H.ヴィエニャフスキ／華麗なるポロネーズ 第1番 ニ長調 Op.4　ほか