グレゴリー・クンデのデ・グリュー

 《マノン・レスコー》でマノンの“魔性”に翻弄される騎士デ・グリューを歌うグレゴリー・クンデは、1978年のオペラ・デビューから数えると、すでに40年のキャリアをもつベテランです。世界中の歌劇場で、ベルカントの美しい声でありながら、ドラマティックな歌唱も聴かせる優れたテノールと認められています。長いキャリアと幅広いレパートリーをもつクンデのキャリアにおいて、必ずと紹介されるものの一つが、ロッシーニとヴェルディの《オテロ》のタイトルロールを歌えること。この二つを同じシーズンに歌ったのはクンデだけではないか、と言われています。彼が常に新しいレパートリーに挑戦する意欲の持ち主であることは、 すでにこのサイトのインタビューでもご紹介しています。

グレゴリー・クンデ
Photo:Chris Gloag

 《マノン・レスコー》のデ・グリュー役は、彼にとって比較的新しく加わったレパートリーの一つ。ここでは、その、2016年5月のビルバオでのデビューの動画をご紹介します。歌っているのは、第1幕で、偶然出会ったマノンの美貌にすっかり魅せられて歌うアリア「見たこともない美人!」。陶然となった若者の恋心が美しく歌い上げられます。

ローマ歌劇場《マノン・レスコー》第1幕より
Photo: Silvia Lelli / TOR


【動画】ビルバオでの《マノン・レスコー》(2016年5月)


クンデのインタビューはこちらより
グレゴリー・クンデ インタビュー(1)
グレゴリー・クンデ インタビュー(2)


【公演情報】
ローマ歌劇場2018年日本公演
《マノン・レスコー》
9月16日(日) 15:00 神奈川県民ホール
9月20日(木) 15:00 東京文化会館
9月22日(土) 15:00 東京文化会館

指揮: ドナート・レンツェッティ
演出: キアラ・ムーティ
美術: カルロ・チェントラヴィーニャ
衣裳: アレッサンドロ・ライ
照明: ヴィンセント・ロングエマーレ

■出演
マノン:クリスティーネ・オポライス
デ・グリュー:グレゴリー・クンデ
レスコー:アレッサンドロ・ルオンゴ

ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団

*※表記の出演者は2018年1月15日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。その場合、指揮者、主役の歌手であっても代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。

■料金(税込)
S席¥54,000 A席¥47,000 B席¥40,000 C席¥33,000
D席¥26,000 E席¥19,000 F席¥12,000
学生券¥8,000
*学生券はNBS WEBチケットのみで2018.8/3(金)18:00より受付開始。

http://www.nbs.or.jp/stages/2018/roma/