ソフィア・コッポラ インタビュー(1)

 ここ数日、ネットやSNSで、にわかにソフィア・コッポラの名を見る機会が増えているのでは? 目前となった新作映画の公開を控えてのことではありますが、去る1月にこの映画のプロモーションのために来日した彼女は、自身が演出したオペラ《椿姫》が秋には日本でも公演されることをさらりと口にしました。映画のプロモーションということで、オペラについて多くを語ることはありませんでしたが、実はこの来日を前後して、オペラ演出についてのメール・インタビューに答えてくれました。
 最新スペシャル・インタビューをポイント映像とともに3回シリーズでご紹介します。まずはソフィア・コッポラが考えるヴィオレッタについて。

Photo :Andrew Durham

ーー初めてのオペラ演出のオファーを受けたのは、《椿姫》だったからだとおっしゃっています。映画でも、女性に焦点をあてた作品をつくっていらっしゃいますが、その貴方が考えるヴィオレッタとは、どのような女性なのでしょう?
 オペラのなかでのヴィオレッタの演技については、出来る限り自然であるよう心がけました。彼女を私たちと同じ世界に生きる一人の女性として感じられれば、私たちはヴィオレッタの弱さや繊細さ、彼女の状況を理解できると考えたのです。ヴィオレッタは、自分の魅力を武器にしながらも、とても繊細で傷つきやすく、そしてロマンティックな心をもつ「パーティーガール*」であると私は捉えています。

[訳注*パーティーガール:パーティで接待役に雇われる女性や娼婦を侮蔑する婉曲な言い方とも言われるが、現在では「外見が魅力的な若い女性」という意味で用いられることも多い。ガーリー・カルチャーの騎手と呼ばれるソフィア・コッポラの言葉は、現代の女性像とリンクするものと考えられる]

ーー《椿姫》のヴィオレッタは、”能動的に”愛する人のために、悲劇を生きた人と言えます。貴方がこの作品を「極上の悲劇的ラブストリーだ」とおっしゃるのは、そうした女性の能動性によるものだから、ということなのでしょうか? 
 ヴィオレッタは、自分が考えるやるべきことをやっているのです。つまりアルフレードにとって最善となるよう、自身の愛をあきらめたのです。愛のもとに、彼女は究極の犠牲を払っているということです。

その2につづく


【動画】ソフィア・コッポラ演出《椿姫》より


■公演情報
ローマ歌劇場2018年日本公演

《椿姫》
9月9日(日) 15:00 
9月12日(水) 15:00 
9月15日(土) 15:00 
9月17日(月・祝)15:00
東京文化会館

指揮: ヤデル・ビニャミーニ
演出: ソフィア・コッポラ
美術: ネイサン・クロウリー
衣裳: ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
照明: ヴィニーチョ・チェーリ
ビデオ: イゴール・レンツェッティ、ロレンツォ・ブルーノ
振付: ステファン・ファヴォラン

■出演
ヴィオレッタ・ヴァレリー: フランチェスカ・ドット
フローラ・ベルヴォワ: アンナ・マラヴァーシ
アルフレード・ジェルモン: アントニオ・ポーリ
ジョルジョ・ジェルモン: レオ・ヌッチ

ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団
ローマ歌劇場バレエ団

※表記の出演者は2018年1月15日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。その場合、指揮者、主役の歌手であっても代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。

■料金(税込)
S席¥54,000 A席¥47,000 B席¥40,000 C席¥33,000
D席¥26,000 E席¥19,000 F席¥12,000
学生券¥8,000
*学生券はNBS WEBチケットのみで2018.8/3(金)18:00より受付開始。

http://www.nbs.or.jp/stages/2018/roma/