11月10日、ウィーン国立歌劇場2016年日本公演の3つ目の演目《フィガロの結婚》初日公演。
指揮者リッカルド・ムーティのもとに実現したのは、決して大音響ではなく、ただひたすらに美しく響かせる《フィガロの結婚》です。ソリストたちのアリアに大きな拍手が巻き起こったことはもとより、アンサンブルの素晴らしさも抜群！ 特に、第2幕のフィナーレを飾る7重唱は、この作品最大の聴きどころにして難曲でもありますが、妙技というべき絶妙のバランスを聴かせました。
オーケストラ・ピットに姿を見せると同時に大きな拍手とあちこちからの「ブラボー！」の声を浴びたマエストロ・ムーティ。カーテンコールの笑顔は、納得の証しでもあったでしょう。
絶妙な美しさを聴かせた第2幕フィナーレのアンサンブル
Photo:Kiyonori Hasegawa
ローザ・フェオーラ（スザンナ）とイルデブランド・ダルカンジェロ（伯爵）
Photo:Kiyonori Hasegawa
エレオノーラ・ブラット（伯爵夫人）とマルガリータ・グリシュコヴァ（ケルビーノ）
Photo:Kiyonori Hasegawa
通常カットされることが多い第4幕のマルチェリーナのアリア「牡山羊と牝山羊は」を歌うマーガレット・プラマー
Photo:Kiyonori Hasegawa
こちらも通常はカットされることが多い第4幕のバジリオの「ロバの皮のアリア」。マッテオ・ファルシエール演じるバジリオ（左）が好演
Photo:Kiyonori Hasegawa
イルデブランド・ダルカンジェロ（伯爵）
Photo:Kiyonori Hasegawa
幅2メートルほどもある伯爵の机
“伯爵御用達”の羽のペンと書類
《フィガロの結婚》
作曲：W.A.モーツァルト
演出：ジャン＝ピエール・ポネル
指揮：リッカルド・ムーティ
■公演日程
11月10日（木） 5:00p.m.
11月13日（日） 3:00p.m.
11月15日（火） 3:00p.m.
会場：神奈川県民ホール
■予定される主な出演
アルマヴィーヴァ伯爵:イルデブランド・ダルカンジェロ
伯爵夫人:エレオノーラ・ブラット
フィガロ:アレッサンドロ・ルオンゴ
スザンナ:ローザ・フェオーラ
ケルビーノ:マルガリータ・グリシュコヴァ
＊表記のキャストは2016年4月8日現在の予定です。
■入場料（税込）
S=¥65,000 A=¥60,000 B=¥54,000 C=¥49,000 D=¥33,000 E=¥25,000 F=¥17,000
エコノミー券=¥13,000 学生券=¥8,000
ウィーン国立歌劇場2016年日本公演公式HP
http://www.wien2016.jp/