ミュージアム・コンサート 「プーシキン美術館展」プレ・コンサート vol.1 ヴィタリ・ユシュマノフ(バリトン)

 「ロシア文学の祖」とも称えられる、19世紀ロシアを代表する文豪プーシキン。その名を冠したモスクワの「プーシキン美術館」は、ロシアの代表的な美術館のひとつであり、珠玉のフランス絵画コレクションを所蔵する。その所蔵品のうち、17世紀から20世紀の風景画65点が来日し、4月14日から7月8日まで東京都美術館で「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」が開催される。それを記念するプレ・コンサートとして、館の名と立地にちなむロシア演目の回、主な所蔵品にちなむフランス演目の回、という2回の公演が同美術館講堂で行われる。

左:ヴィタリ・ユシュマノフ 右:山田剛史

 第1回目は、日本を拠点として活躍の場を広げているバリトン歌手のヴィタリ・ユシュマノフのロシア演目。サンクトペテルブルク生まれ、ライプツィヒに学び、2013年から来日を重ねた後、15年春より日本に拠点を移して、日本トスティ歌曲コンクール2015第1位及び特別賞、第14回東京音楽コンクール声楽部門第2位、第52回日伊声楽コンコルソ第1位及び最優秀歌曲賞受賞。オペラ出演やCDリリースなど活躍を重ね、その深い美声を各地で聴かせている。今回の演目はラフマニノフ、リムスキー=コルサコフ、チャイコフスキーの歌曲を中心とする名品集で、ロシアの魂を堂々と聴かせる。経験豊富なピアノの名手である山田剛史の感興あふれる伴奏と共に、19世紀ロシアの歌の世界に旅立つ。

ミュージアム・コンサート
「プーシキン美術館展」プレ・コンサート vol.1
ヴィタリ・ユシュマノフ(バリトン)

2018.4/6 (金)14:00[約60分] 東京都美術館 講堂

●出演
バリトン:ヴィタリ・ユシュマノフ
ピアノ:山田剛史

●曲目
ラフマニノフ:アレコのカヴァティーナ「すべての天幕は寝静まった」 (歌劇 《アレコ》 より) 
リムスキー=コルサコフ:
 高みから吹く風が op.43-2 
 雲は流れちぎれゆく op.42-3 
 八行詩 op.45-3 
チャイコフスキー:
 エブン=ハキヤのアリア(歌劇 《イオランタ》 op.69 より)
 それは早春のことだった op.38-2 
 わたしは願う、ほんの一言でも紡ぎたいと 
 ただ憧れを知る者だけが op.6-6 
 なぜ op.6-5 
 狂おしい夜 op.60-6 
 瞑想曲 op.72-5[ピアノ・ソロ] 
 私は窓を開けた op.63-2 
 ドン・ファンのセレナード op.38-1 
 太陽の照る昼間でも op.47-6 

●料金
全席自由 ¥2,100