「ブリューゲル展」記念コンサート vol.1 坂本龍右(リュート)& ペリーヌ・ドゥヴィレール(ソプラノ)

 ブリューゲルといえば、16世紀フランドル絵画を代表する画家のひとり、ピーテル・ブリューゲル1世が知られる。だが、「画家ブリューゲル」はひとりだけではない。ピーテル1世からそのひ孫まで、ブリューゲル一族は、16,17世紀ヨーロッパにおいて大きな影響力を持った画家一族だったという。そんなブリューゲル一族9人のプライベート・コレクションを集める「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」が4月1日まで東京都美術館で開催されている。それを記念して、同美術館講堂で3回にわたって公演が行われる。
 その第1回目となる公演は、リュートとソプラノによる、16・17世紀の作品を中心に。リュートの坂本龍右は、東京大学文学部(美学芸術学専攻)を卒業、その後スイスのバーゼル・スコラ・カントルムに留学、古楽器と理論を修め、2013年にラクィラ(イタリア)で行われた国際古楽コンクールで第1位、ヨーロッパの古楽音楽祭に出演を続ける。フランスのソプラノ歌手ペリーヌ・ドゥヴィレールは、パリ国立音楽院にてクラリネットのディプロマを取得してクラリネット教師の国家資格と教育科学の学士過程を修了し、バーゼル・スコラ・カントルムでは声楽を学んでいる。異色の経歴をもつ才人ふたりの案内で、古楽の世界を逍遥する。

左:坂本龍右 右:ペリーヌ・ドゥヴィレール

ミュージアム・コンサート
「ブリューゲル展」記念コンサート vol.1
坂本龍右(リュート)& ペリーヌ・ドゥヴィレール(ソプラノ)

2018.3.18(日) 14:00 (約60分公演) 東京都美術館 講堂

●出演
リュート:坂本龍右
ソプラノ:ペリーヌ・ドゥヴィレール

●曲目
バルビロー:楽しい歌、喜びを奪われた男
カニス:私の恋人は神様から贈り物をもらった
スサート:バスダンス、ロンド
クレメンス・ノン・パパ:私の奴隷に来て
プヴェルナージュ:天にまします我らの父よ
ファレーズ:ブランル、ウンガレスカ、サルタレッロ
フェニアン:ディアナはもう恋人でなくなった
ヒューウィット:リュートのためのファンタジア
ゲドロン:それは3月の時
作者不詳:アントワープのパッソメッツォ
ヴァレリウス:
 誇り高き心
 私は悲しむ
ガストルディ:誰よりも美しいクロリス

●料金
全席自由 ¥2,100