東博でバッハ vol.39 上野耕平(サクソフォン)

 いまの若手音楽家のなかでも代表的な存在のひとり、サクソフォンの上野耕平。ひょっとすると、“上野”を代表する音楽家のひとり、と言ってもいいのかもしれない。もちろんそれは苗字だけの話ではない。“上野”にある東京藝術大学の器楽科で学び、2011年第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門第1位(史上最年少)受賞も、14年11月に第6回アドルフ・サックス国際コンクール第2位受賞も在学期間中。藝大同期の仲間たちと結成した「ぱんだウインドオーケストラ」(名前は同時期に上野動物園にやって来た“パンダ”に由来)ではコンサートマスターを務め、テレビ番組「題名のない音楽会」では藝大をテーマとした会に案内役として出演。彼の活動の背景には“上野”との結びつきがある、といったら考えすぎだろうか。
 そんな上野にとって“上野”はホームグラウンド、と言って差し支えないだろう。東京春祭「東博でバッハ」シリーズに出演して、同シリーズ初のサクソフォン・ソロによる公演を実現するが、会場は東京国立博物館。藝大のすぐ近くではあるが、演奏の場としては新鮮な会場であるはず。ホームの安心感にちょっとした緊張感のある空間で、“上野”の上野耕平を体験したい。

ミュージアム・コンサート
東博でバッハ vol.39 上野耕平(サクソフォン)

2018.3.29(木)19:00 東京国立博物館 法隆寺宝物館エントランスホール

●出演
サクソフォン:上野耕平

●曲目
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007(バリトン・サクソフォン)
J.S.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 BWV1013(ソプラノ・サクソフォン) 
/他

●料金
全席自由 ¥3,600