東京春祭チェンバー・オーケストラ

 結成から7年目となる「東京春祭チェンバー・オーケストラ」は、経験ある名手と若き精鋭が集まるというコンセプトによる東京春祭レジデント・オーケストラで、音楽祭ならではの豪華な顔ぶれが並ぶ。指揮者はおかず、合奏のリーダーはNHK交響楽団の顔として35年にわたりコンサートマスターを務めあげた堀正文が務める。各パートにも都内プロ・オーケストラの首席奏者やソロ奏者がそろって、そこに若手の才気とエネルギーが加わるのである。
 今回のプログラムは、2018年に没後150年を迎えるロッシーニの「弦楽のためのソナタ第1番」で開始。そして、若手のホープ、城戸かれんと北田千尋がソリストを務めるモーツァルトの「2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190」と、同じくモーツァルトの「交響曲第13番へ長調 K.112」を。この3曲、いずれも作曲者10代での作品。神童たちの佳品を、若手主体のみずみずしい演奏で体験できるのはうれしい。そしてもう1曲は、ハイドンが50代後半で作曲した円熟の名作「チェロ協奏曲第1番 ハ長調」。美しさと同時に難曲としても知られる本作のソリストは、日本フィルで首席(ソロ・チェロ)も務める辻本玲で、ソリストとしての実力を遺憾なく発揮してくれるはず。祝日の午後は“極上のアンサンブル”とともに。


東京春祭チェンバー・オーケストラ
~トップ奏者と煌めく才能が贈る極上のアンサンブル

2018.3.21(水・祝)15:00 東京文化会館 小ホール

●出演
ヴァイオリン:堀 正文、森田昌弘、枝並千花、小川響子、北田千尋、
       城戸かれん、城所素雅、小林壱成、三輪莉子
ヴィオラ:佐々木亮、今川 結、湯浅江美子
チェロ:辻本玲、伊東 裕、宮坂拡志
コントラバス:吉田 秀
オーボエ:荒 絵理子、森枝繭子
ホルン:日橋辰朗、熊井 優

●曲目
ロッシーニ:弦楽のためのソナタ 第1番 ト長調
モーツァルト:
 2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190
 交響曲 第13番 へ長調 K.112
ハイドン:チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.Ⅶb-1 (独奏:辻本 玲)

●料金
S席 ¥5,700 A席 ¥4,100 U-25※ ¥1,500
*U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始