上野の街歩き2017〜アート編その1(2017.3/28)

 3月16日に開幕した東京・春・音楽祭2017。WEBぶらあぼANNEX東京・春・音楽祭特設サイトでは、毎年好評をいただいている「上野の街歩き」をさらにバージョンアップ! 今年は、上野と東京春祭をいっぺんに楽しめるモデルコースをご提案。
 第4弾は、3月28日(火)。ミュージアム・コンサートと美術館の企画展を回って東京春祭(上野)を楽しむコース、題して「アート編 Part1」!
 ふだん、なかなか美術館には行かない・・・という方はこの機会にぜひ!アートと音楽を一緒に楽しんでみては?

※時間はおおよその目安です。またコンサート開始・終演時間は変更となる場合もありますのでご了承ください。

【上野の街歩き モデルコース:アート編 Part1 3/28(火)】

12:30〜13:30 「シャセリオー展」でフランス・ロマン主義を感じる

 
 まず最初は、ル・コルビュジエが日本に残した唯一の建築作品で、2016年に世界文化遺産に登録された国立西洋美術館へ。5月28日(日)まで、『シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才』が開催されている。
 フランス・ロマン主義を代表する画家に数えられる、テオドール・シャセリオー(1819-1856)。弱冠37歳で急逝したシャセリオーは、絵画作品数260点前後とされているが所在不明作品が多い。母国フランスでも数えるほどしか回顧展が行われず、日本国内でも本格的な展覧会は今回が初となる。

『シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才』
2017年2月28日(火)〜5月28日(日) 国立西洋美術館

時間:9:30〜17:30(金曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(3月20日、3月27日、5月1日は開館)、3月21日
料金:一般1,600円 大学生1,200円 高校生800円
※中学生以下、心身に障がいのある方と付添者1名は無料
公式ホームページ http://www.tbs.co.jp/chasseriau-ten/

 

■14:00〜15:00 駒井&富岡の演奏でフランス・ロマン主義を感じる
 「シャセリオー展」で彼のロマン主義、エキゾシズムを感じた後は、シャセリオーが交流をもった詩人・文人の作品をもとにしたフランス歌曲によるコンサートを。
 当時を代表するフランス・イタリアの名作曲家たちの名前が並ぶプログラムで、当時の多様な才能をコンパクトに体験できる機会にもなる。歌うのは、ソプラノの駒井ゆり子とメゾソプラノの富岡明子。エレクトーンの名手である赤塚博美の表現豊かな伴奏に、同美術館主任研究員の陳岡めぐみのトークも加わり、この演目の魅力を伝えるに格好の顔ぶれ。
◆参考記事:国立西洋美術館の主任研究員に聞く「シャセリオー展〜19世紀フランス・ロマン主義の異才」&記念コンサートの魅力

左より)駒井ゆり子、富岡明子、赤塚博美

ミュージアム・コンサート
「シャセリオー展」記念コンサート vol.2
駒井ゆり子(ソプラノ)&富岡明子(メゾ・ソプラノ)

3月28日(火)14:00 国立西洋美術館 講堂

(*11:00の回もあり)

●出演
ソプラノ:駒井ゆり子
メゾ・ソプラノ:富岡明子
エレクトーン:赤塚博美
お話:陳岡めぐみ(国立西洋美術館主任研究員)
●曲目
ショーソン:蝶々
フォーレ:蝶と花
パイジェッロ:もはや私の心には感じない
フォーレ:リディア
ショーソン:ハチドリ
ロッシーニ:カンタータ《ジョヴァンナ・ダルコ》
グノー:宝石の歌(歌劇《ファウスト》より)
ロッシーニ:恐れることはない(歌劇《マホメット2世》より)
オッフェンバック:舟歌(歌劇《ホフマン物語》より)
●料金:¥2,900(全席自由)


■15:30〜16:30 15年振りの回顧展〜特別展『雪村―奇想の誕生―』へ

 シャセリオーに関する美術とコンサートを楽しんだあとは、ぐっと時代を遡り、室町時代末期に活躍した画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)の展覧会へ。
 雪村の画風は大胆にして繊細、ドラマティックでユニーク。曾我蕭白や長澤蘆雪、昨年話題をさらった伊藤若冲など「奇想」「異端」の画家として評される絵師の中でも、“元祖”奇想の画家とも言うべき存在。本展では、生涯にわたって衰えることなく描き続けた人物画はもちろん、山水画、花鳥画、静物画まで、海外からの里帰り作品を含め約100件、関連作品約30件を展示し、雪村芸術の真髄を紹介する。

特別展『雪村―奇想の誕生―』
2017年3月28日(火)〜5月21日(日) 東京芸術大学大学美術館

*会期中、展示替えあり
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、5月1日は開館)
観覧料:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円
※中学生以下は無料。
※障がい者手帳持参者とその介護者1名は無料。
問:03-5777-8600(ハローダイヤル)
特別展公式サイト http://sesson2017.jp


■17:00〜18:00 鰻割烹 伊豆榮 本店で夕食

 雪村の芸術を味わった後は、日本の伝統料理「鰻」はどうだろう?
 上野界隈で鰻と言えば、やはりこちら! 江戸中期の創業で、約280年の歴史を誇る鰻割烹「伊豆榮 本店」だ。
 江戸末期に浮世絵や錦絵に描かれたり、鰻好きとして有名な昭和天皇が召し上がったりと、輝かしい歴史やエピソードでも知られている。名物の蒲焼は、この道30年の職人が丹念に焼き上げたもの。タレは砂糖を一切使用せずに、醤油と味醂だけで作ったさっぱりとした仕上がりだ。また、和歌山に自前の備長炭の窯を持っており、鰻を焼くのは備長炭を使用している。

鰻割烹 伊豆榮 本店(うなぎかっぽう いずえい ほんてん)
台東区上野2-12-22
TEL 03-3831-0954
営業時間:11:00~22:00
休業日:無休
HP http://www.izuei.co.jp


■19:00〜 東京国立博物館で北村朋幹のバッハ

 この日を締めくくるのは、東京国立博物館でのミュージアムコンサート。
 浜松国際、シドニー国際(オーストラリア)、リーズ国際(イギリス)など数々のピアノコンクールで入賞し、2005年第3回東京音楽コンクールにおいて第1位ならびに審査員大賞を受賞、すでにソリストとして国際的に活動しながら、現在はベルリン芸術大学に在学して古楽も学ぶ、1991年生まれのピアニスト北村朋幹が登場する。
 プログラムの中心に置かれたバッハの「2声のインヴェンション BWV772-786」はピアノ学習用としてもよく知られるが、シンプルな2声の構造にバッハの職人芸が込められた曲集で、全15曲を一流奏者の実演でひとたびに聴ける機会は希少。
 シューマンで始まり、細川俊夫とバルトークの作品を挟んで大バッハのパルティータ第6番に到達する、考えぬかれたプログラム。

C)TAKUMI JUN

ミュージアム・コンサート
東博でバッハ vol.34 北村朋幹(ピアノ)

2017.3/28(火)19:00 東京国立博物館 平成館ラウンジ

●出演
ピアノ:北村朋幹
●曲目
シューマン:4つのフーガ op.72
細川俊夫:エチュード I.2つの線
J.S.バッハ:2声のインヴェンション BWV772-786
バルトーク:組曲 《戸外にて》 より 第4曲 夜の音楽
J.S.バッハ:パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830
●料金:¥3,600(全席自由)