コハーン・イシュトヴァーン クラリネット・リサイタル

 ハンガリー出身で現在は日本も拠点とするクラリネットのコハーン・イシュトヴァーン。12歳でバルトーク音楽院英才教育コースに入学した後、J.リヒテルクラリネットコンクール第1位、カルリーノ国際音楽コンクール第1位、アントン・エベルスト国際クラリネットコンクール第1位、ICA国際クラリネットコンクール第1位など、数多くの国際コンクールで優勝・入賞。リスト音楽院卒業後の2013年7月に活動拠点を日本に移し、第11回東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞受賞、第26回日本木管コンクール第1位、そして第84回日本音楽コンクール第1位及び岩谷賞(聴衆賞)、E.ナカミチ賞を受賞など、彼の実力は豪華な賞歴からも明らか。はたしてその演奏は、すさまじいまでのテクニックと、それに裏打ちされた表現力の豊かさが際立ち、一聴するだけで深く心に残る。
 この若き名手のリサイタルでは、ウィーン・フィルの首席奏者たちとの共演も数多い名ピアニストの村田千佳と共に、19世紀ロマン派の名品から、バーンスタインのソナタやピアソラなど20世紀の鮮烈な作品まで、幅広い選曲でクラリネットの奥深き世界を披露する。演奏会終盤の超絶技巧作品におけるコハーンのヴィルティオジティには唖然とすること必至だ。

左:コハーン・イシュトヴァーン 右:村田千佳

ミュージアム・コンサート 
コハーン・イシュトヴァーン クラリネット・リサイタル

2017.4.6[木]19:00 国立科学博物館 日本館講堂

■出演
クラリネット:コハーン・イシュトヴァーン
ピアノ:村田千佳

■曲目
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 《F.A.E.》 より 第3楽章 スケルツォ
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 《F.A.E.》 より 第2楽章 間奏曲
チャイコフスキー(コハーン編):《くるみ割り人形》 幻想曲
マスネ:タイスの瞑想曲
ジャンジャン:ギスガンドリー
ショパン:夜想曲 第2番 変ホ長調 op.9-2
バーンスタイン:クラリネット・ソナタ
バルトーク:ルーマニア民族舞曲
ブラームス(コハーン編):ハンガリー舞曲 第1番、第5番
コハーン:ハンガリー幻想曲 第1番
ピアソラ:
 忘却
 リベルタンゴ
モンティ:チャールダーシュ

■料金 ¥3,600(全席自由)