横浜音祭り2013 公式プログラム
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19音楽の世界で活躍するリコーダー、バロック・オーボエ奏者として有名で、タブラトゥーラなどのバロック音楽グループでも活躍している。実は江崎は無類の野球好き。かつては野球かリコーダーか、と進路に頭を悩ませたこともあったという。その野球愛ゆえに、自ら脚本・作詞・作曲を手がけ、日本初の野球をテーマにしたオペラ《野球カンタービレ》を作ってしまったほどだ(2012年11月に札幌で初演)。 野球の歴史をひもとくと、その最初はイギリスの絵本に紹介されたところから始まるようだ。それが1744年。ちょうどロンドンではドイツ人作曲家ヘンデルが活躍していた時代である。その後、野球はアメリカで発展し、日本では横浜での最初のゲーム以降、大学野球、高校野球、少年野球、そしてプロ野球など、さまざまな形で親しまれてきた。その歴史に合わせて、音楽が選ばれている。あえて詳細には書かないが、一度は聴いたことのある音楽もあるし、ここで初めて出会う音楽もあるだろう。それは野球を通しての新しい音楽との出会いと言える。野球と音楽には深い繋がりがある アメリカではプロ野球が南北戦争の頃から始まり、現在のメジャーリーグ・ベースボールまで発展してきた。そして野球をテーマとするミュージカル、映画も数多く制作されてきた。そのなかからアメリカ国民がみんな知っているほどの音楽も生まれている。アメリカでは野球に音楽が欠かせない。それは現在のメジャーリーグの中継を見ていてもよく分かる。それぞれのチームが自分たちのチームの歌、応援歌などを持っているし、また選手もそれぞれが自分のテーマ曲を持っている。 さて、そんな幅広い野球の世界を、音楽で楽しもうという今回のコンサート。音楽だけでなく他にもいろいろな趣向がある。たとえば、オーケストラのメンバーが野球のユニフォームを着て演奏する、休憩時間などには関連グッズを会場内で売り歩く、などなど。まさにコンサートホールが野球のスタジアムに変貌してしまう。音楽好きも、野球好きも、そして親子でも楽しめるコンサートになる。「横浜音祭り2013」は11月末まで素敵なコンサートが盛りだくさんだが、それらのなかでも「打った!入った!響いた!~」はそのユニークさでコンサートのホームランとなるだろう。イチオシ!公演案内11/13(水)19:00横浜みなとみらいホール 大ホール ⇒公演情報の詳細はp46をご参照ください。Informatino野球╳オーケストラのスペシャルなひとときをお聴き逃しなく! Manga Designers Lab.

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