横浜音祭り2013 公式プログラム
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16「朝から夜まで横浜シンフォニエッタ祭り」で、横浜みなとみらいホールを一日びっしり好企画で満たしてくれる横浜シンフォニエッタ。このオーケストラの前身は1998年に山田和樹を音楽監督として、東京藝術大学卒業生と在学生を中心に構成された「TOMATOフィルハーモニー管弦楽団」まで遡る。設立当初より東京藝術大学内演奏会などでベートーヴェンの交響曲全曲演奏をはじめとする意欲的な活動を展開し、2005年に「横浜シンフォニエッタ」と改称して、横浜を拠点に活動するプロ・オーケストラとして再出発した。なぜ横浜に?「出身校が旭区の希望ヶ丘高校でもあり、横浜はよく訪れていました。特に当時のみなとみらい地区は建設ラッシュのまっただなかで、近未来都市が身近にあるという印象でした。横浜シンフォニエッタに改名して初の演奏会は『感動を約束するオーケストラ出航!』というタイトルで開催しました。横浜は常に先進的な街であり、そこでオーケストラ活動ができる幸せを感じています」横浜シンフォニエッタを世界のオーケストラと肩を並べる存在にしたい 2009年に山田和樹はブザンソン国際指揮者コンクールに優勝すると、パリ管弦楽団やBBC交響楽団といったヨーロッパの名だたるオーケストラから招かれ、またたく間に活躍の場を世界に広げた。同時に日本のオーケストラとも精力的に共演を重ねている。現在は名門スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者などのポストを持つ。 また、横浜シンフォニエッタとの活動も継続して行っており、今年2月には日本の楽団としては初めてフランス・ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」に招待され、7公演を開いて大成功を収めた。interview山田和樹横浜から世界へ!気鋭の指揮者のオーケストラへの想い指揮者/横浜シンフォニエッタ音楽監督Profile1979年神奈川県秦野市生まれ。現在はベルリンに在住。2009年に第51回ブザンソン国際指揮者コンクールに優勝、併せて聴衆賞も獲得。BBC交響楽団を指揮しヨーロッパデビューを果たす。以降、国内外の名だたるオーケストラへの客演や、ヨーロッパの音楽祭に出演。世界的アーティストとの共演も数多い。今年12月には、ウィーン・デビューも予定されている。山田和樹(やまだ・かずき)世界を舞台に活躍する気鋭の指揮者山田和樹。その山田和樹の指揮活動の原点ともいえるのが、横浜市を拠点として活動するプロ・オーケストラ「横浜シンフォニエッタ」だ。若き俊英たちが横浜に熱風を吹き込む。取材・文:飯尾洋一©yoshinori Tsuru

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