eぶらあぼ 2025.10月号
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InformationBunkamuraオーチャードホール × 浜離宮朝日ホール 共同企画ORCHARD PRODUCE 2025宮田 大 & 横溝耕一が贈る室内楽フェスティバル AGIO vol.311/22(土)〜11/24(月・休) 浜離宮朝日ホール弦楽八重奏 11/22(土) 14:00映画音楽 11/22(土) 18:30ブラームスのピアノ五重奏 11/23(日・祝) 14:00シューベルトのピアノ五重奏 11/23(日・祝) 18:30ファミリーコンサート 11/24(月・休)11:00魅惑のチェロ・アンサンブル 11/24(月・休) 15:00□ Bunkamura 03-3477-3244https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/https://www.bunkamura.co.jp39荒井里桜 ©AMUSE Photo Takahiro Sakai南 紫音 ©Shuichi Tsunoda阪田知樹 ©Ayustet松田理奈 ©Akira Muto鈴木康浩 ©王子ホール 撮影:横田敦史辻󠄀 彩奈 ©Makoto Kamiya辻󠄀本 玲 ©KING RECORDS編成なので、常設のアンサンブルというよりも、ソリスト同士が集まって演奏するような、音楽祭にぴったりの作品ですね」 今回が初参加となるヴァイオリニストの荒井里桜とピアニストの阪田知樹が、2公演ともにメンバーに入っているのも注目ポイントだ。横溝「荒井さんはジャニーヌ・ヤンセンさんのもとで学んだと聞いて、すごいなと思ったんですよね。彼女は身長が高く腕も長いのですが、同じ強みを活かしている先生に師事しているんだなと。室内楽に積極的に取り組んでいるところなども、ヤンセンさんから学んだものが大きいのではと思います」宮田「阪田さんとご一緒できるのも楽しみですね。彼は理知的にアプローチしてくる部分と感情に訴えかけてくる部分の両面を兼ね備えた人なのですが、感情的な表現の背景にもしっかり意図や理由があるところが素晴らしいと思います。誰とでもすぐに友だちになってしまうようなパーソナリティも魅力的ですし」 そのほか、音楽祭のオープニングを飾るのは、辻󠄀 彩 奈、荒井里桜、南紫 音、松田理奈という4人の女性ヴァイオリニストが出演する「弦楽八重奏」(11/22)。横溝耕一と鈴木康浩のヴィオラ、宮田大と辻󠄀本玲のチェロとメンデルスゾーンの弦楽八重奏曲を演奏する。宮田「ソリストとして大人気の4人のヴァイオリニストが共演することなんて、ほかではありえないですよね。1stヴァイオリンは誰になるんだろう?」横溝「誰がやってもきっと素晴らしいという意味で、悩ましいですね……」 フィナーレのチェリスト5人による「魅惑のチェロ・アンサンブル」(11/24)も聴きごたえたっぷりだろう。宮田「数あるチェロ協奏曲のなかでも私としてはベストに入るサン=サーンスのチェロ協奏曲第1番を演奏します。オーケストラと演奏していても室内楽的な作品だなと感じますが、音楽での対話がとても大切な作品。今回はチェロ五重奏だからこその親密なアンサンブルと、分厚く濃厚な響きでフェスティバルを締めくくりたいと思います」 お子さんと一緒にコンサートを楽しみたい方は0歳児から入れる「ファミリーコンサート」(11/24)、クラシックに親しみのない友人を誘ってみたい方には「映画音楽」(11/22)もおすすめ。都心のフェスを思い思いの楽しみ方で満喫してほしい。

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