eぶらあぼ 2025.9月号
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常任指揮者 飯森範親 終戦まもない1945年11月に創立された群馬交響楽団が、今年80周年を迎える。地方オーケストラのなかではもっとも歴史が長く、群馬県の芸術文化の象徴として県民から深く愛されている。その記念すべき2025-26年シーズンの中でも大注目なのが、11月に高崎芸術劇場で演奏されるマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」の演奏会。今季は10回すべての定期演奏会に、日本人作曲家の作品がプログラムされており、この公演では、現在大活躍の作曲家 菅野祐悟に委嘱した新作が披露される。就任3年目34となる常任指揮者 飯森範親と音楽主幹の上野喜浩に、意気込みを語ってもらった。飯森 いま思い返すと、常任指揮者に就任した最初の2023 -24年シーズンの定期演奏会すべてに、モーツァルトの曲を入れることができたのは大きかったですね。アンサンブル力が高まり、音色がさらに繊細に、敏感になった。 “日本の音”とともに歩んできた楽団の歴史総力を挙げて挑むマーラー「千人の交響曲」群馬交響楽団 創立80周年記念 特別対談××上野喜浩 音楽主幹

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