はしごが楽しいガル楽しい公演が目白押し!(昨年のガルガンチュア音楽祭より)ガルガンチュア 春の金沢が音楽で染まる。今年も「ガルガンチュア音楽祭」が4月27日から5月5日にかけて開催される。中心となるのは5月3日から5日にかけての本公演。石川県立音楽堂のコンサートホール、邦楽ホール、交流ホール、金沢市アートホール他を舞台に、多数の公演が行われる。複数会場で短時間の公演が朝から晩まで開かれるスタイルで、一日にいくつもの公演をはしごすることが可能だ。国際色豊かなアーティスト陣を招いて幅広い人々にクラシック音楽を楽しんでもらうと同時に、吹奏楽や伝統芸能など市民参加型のプログラムも盛り込んでいるのがこの音楽祭の特徴である。今年のテーマは「世界をつなぐハーモニー」。ヨーロッパ、南北アメリカ、アジアといった世界各地のさまざまな音楽文化の魅力を伝える。 注目公演を挙げてみよう。まずは来日オーケストラの2団体。デンマーク国立フィルハーモニー管弦楽団とベトナム国立交響楽団が金沢を訪れる。デンマーク国立フィルは南デンマーク地域のセナボー(スナボー)を本拠とする楽団で、国境をまたいだドイツ北部シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州でも活動を行う。今回はヘンリク・シェーファーの指揮のもと、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」[C34]やシベリウスの交響曲第2番[C41]を演奏する。協奏曲では重鎮ピンカス・ズーカーマンとの共演によるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」[C33]、日本の若手、廣津留すみれとのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲[C52]が聴きもの。 この音楽祭がおもしろいのは、来日オーケストラを日本の指揮者も指揮するところ。沼尻竜典と山下一史がデンマーク国立フィルを指揮する。沼尻竜典はストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲で[C51]、山下一史は黒木雪音のソロによるチャ42文:飯尾洋一 今年もゴールデンウィークの金沢で「ガルガンチュア音楽祭」が開催される。今回のテーマは「世界をつなぐハーモニー」。国際色豊かなアーティスト陣が集結し、クラシックから伝統芸能までバラエティに富んだプログラムを披露する。GWは北陸、金沢で音楽三昧!「世界をつなぐハーモニー」を楽しもう
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