eぶらあぼ 2025.4月号
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2021年ワルシャワ・フィルハーモニーでの本選の様子 ©D. Golik / The Fryderyk Chopin Institute 今年10月に予定されている第19回ショパン国際ピアノコンクールの予備予選(4/23〜5/4)に出場する171名のピアニストの氏名が3月4日、発表された。世界から642名のピアニストが応募。書類&音源審査を通過した、28の国と地域の171名が選ばれた。最も多いのは中国の67名。ついで日本24名、韓国23名と続く(二重国籍を含む)。開催国ポーランドからは10名が出場。アジア勢が多数を占めているのは近年の傾向だが、タイやマレーシア、ウズベキスタンなどエントリーは多岐にわたっている。今回は、ロシアのウクライナ侵攻後初の開催となるが、中立個人参加(Individual neutral pianist)と記されたピアニストについては、オリンピックと同様に、ロシア他からのエントリーを個人参加という形で認めたものと思われる。 前回大会で最年少ファイナリストとして話題を呼んだハオ・ラオ(中国)や第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール覇者のエリック・グオ(カナダ)など、日本でもおなじみの顔ぶれも出場。日本勢では、亀井聖矢や中川優芽花ら主要国際コンクールを制し、すでに演奏活動を活発に行うピアニストのほか、国内外の登竜門で実績を積み、再びショパン44コンクールに挑戦する進藤実優、京増修史、岩井亜咲、今井理子ら実力者たちも。 ワルシャワで行われる予備予選の審査員は、ヴォイチェフ・シヴィタワ審査委員長のほか、ルドミル・アンゲーロフ、ニコライ・デミジェンコ、クシシュトフ・ヤブウォンスキ、ケヴィン・ケナー、マルク・ラフォレ、アルベルト・ノゼ、ピョートル・パレチニ、エヴァ・ポブウォツカ、カタジーナ・ポポヴァ=ズィドロンの10名。前回優勝のブルース・リウに続くスターへの道のりは長い。まずは、今年10月の本大会に進む80名が選出されることになる。2025年 国内・海外 主要コンクールスケジュール一覧はこちらから日本からは24名が出場!●ロン=ティボー国際音楽コンクール3/25〜3/30 フランス●エリザベート王妃国際音楽コンクール5/5〜6/11 ベルギー●ダブリン国際ピアノコンクール5/9〜5/16 アイルランド●ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール5/21〜6/7 アメリカ●仙台国際音楽コンクール5/24〜6/29 宮城 ※ピアノ部門は6/14より●Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール7/26〜8/3 東京https://chopincompetition.pl/en予備予選出場者(日本のみ抜粋・敬称略)尼子裕貴  今井理子  稲積陽菜石田成香  岩井亜咲  神原雅治亀井聖矢  北 桜子   京増修史前川愛実  中川優芽花 中島結里愛西本裕矢  尾城杏奈  奥井紫麻小野田有紗 重森光太郎 島田 隼進藤実優  東海林茉奈 辻本莉果子山縣美季  山﨑亮汰  吉見友貴2025年の主なピアノコンクールNEWS第19回ショパン国際ピアノコンクール予備予選出場者発表

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