©Theresa Wey昨年公演よりルシェリア・クァルテットInterviewモーツァルト:ハイドン・セット全曲演奏会3/30(日)①13:00 ②18:00 TCMホール(東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス)問 プロジェクトQ実行委員会(テレビマンユニオン内)03-6418-8617 https://www.tvumd.com50プロジェクトQ・第22章 若いクァルテット、モーツァルトに挑戦するフレッシュな感性が色とりどりに花咲かせる「ハイドン・セット」ヘドウィグ・リッター(ソプラノ)トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン 4/17(木)~4/25(金) 札幌・仙台・東京・豊橋・豊田・名古屋・福岡【ヘドウィグ・リッター出演公演】プログラムA「芳しいウィーンの薫りをあなたに」4/21(月)19:00 アクロス福岡シンフォニーホール(西日本新聞イベントサービス092-711-5491)4/22(火)19:00 東京オペラシティ コンサートホール(トヨタ・マスター・プレイヤーズ事務局03-5210-7555)4/24(木)19:00 札幌コンサートホール Kitara(道新プレイガイド0570-00-3871)4/25(金)17:00 日立システムズホール仙台 コンサートホール(完売)https://www.toyota.co.jp/tomas/ ※公演の詳細は左記ウェブサイトでご確認ください。いま得意とするレパートリーで世界最高の室内オーケストラと再共演取材・文:山田治生文:林 昌英 若きクァルテットの発掘と育成のための「プロジェクトQ」の本公演が、3月末に開かれる。6組の若き四重奏団が今年挑むのは、モーツァルト「ハイドン・セット」。「狩」「不協和音」を含む名品ぞろいの第14番~第19番は、モーツァルトとしては異例なほどの苦労の末に編み出されたことでも知られ、若者たちにとっても天才の労苦を辿りながら学べる、格好の機会となっている。 本公演は2部構成。13時からの第1部は、第14番「春」をクァルテット・ベアトリーチェ、第15番をクァルテット風雅、 この4月に全国7都市で8公演が開催される「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」にウィーン・フォルクスオーパーの名花、ヘドウィグ・リッターが2023年に続いて登場する。日々進化を遂げている気鋭のソプラノである。 「2023年公演が初めての来日でした。日本を知るのにこれ以上素晴らしく、ラッキーな機会はなかったと思っています! 短期間で多くの都市を訪れ、多彩な文化や美味しいものを体験することができたのは、この国に詳しい同僚たち(トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン)のおかげ。自然の美しさ、印象深い街並みは今でも目の前によみがえります」 前回は《こうもり》の小間使いアデーレのアリアなどを歌っていたが、今回は同じ作品の女主人ロザリンデのアリアや、レハールの喜歌劇《メリー・ウィドウ》からハンナの〈ヴィリアの歌〉などを披露する。彼女自身のレパートリーに変化があるようだ。 「確かに私のレパートリーは変わりました。2023年はまだスーブレット(小間使い役など高音域の軽い声が特徴)専第16番をルシェリア・クァルテット。18時からの第2部は、第17番「狩」をルーク・クァルテット、第18番をクァルテット・プリマヴェーラ、そして第19番「不協和音」をクァルテット・ルーチェが聴かせる。うち3組は昨年に続いての本企画参加。メンバー交代などの変化を経たグループもある。清新でまっすぐなモーツァルトを楽しむとともに、若きアーティスト門でしたが、今、フォルクスオーパーでは、ロザリンデ、《カルメン》のミカエラ、《イオランタ》の題名役などを歌います。今回のプログラムは私が好きな曲、今の私の声に合う曲です。これらは以前からぜひ歌いたいと思っていました」 フォルクスオーパーではどのような日々を過ごしているのだろうか。 「10時~13時、17時~20時の毎日6時間、リハーサルを行い、この前に発声して声を慣らします。ヨガが大好きで、昼休みの仮眠は絶対に必要です。現在は一年に7つの役を歌い、合計約40公演に出演しています。7役のうち5役は主役です。フォルクスオーパーのレパートリーには、オペラに加えてミュージカルやオペレッタも入っています。歌唱だけでなく芝居も大事なのです」 オペラでの好きな役やこれからの方向性についてもきいた。 「私の夢見る役は《ローエングリン》のエルザです。2023年、《後宮からの逃走》のブロンデを歌った際に、私の声は違う方向へ向かっていると感じました。そこで、まず3週間歌うのをやめ、たちそれぞれの努力や変化を見届けることもできる、大切なステージだ。そのあと(師事している)歌の先生とエルザのアリアを歌ってみるという実験を行ったのです。すると、この役が私の声に合っていることがわかりました。今は、徐々にR.シュトラウス、ワーグナーを勉強し始めています。もちろん、オペレッタやイタリア・オペラも大好き。できるなら色々なレパートリーを全てチャレンジしてみたいです」 最後に公演に向けてメッセージをもらった。 「今回もトヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーンの方々と共演できることはとても光栄です。日本の皆さまとの再会、また新しい出会いがあることも楽しみにしております」
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