eぶらあぼ 2025.3月号
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左より:千住 明、千住 博、千住真理子 ©K.Kurigami左より:仲道郁代 ©Kiyotaka Saito/岡本誠司 ©Yuji Ueno/伊藤悠貴 ©Ryusei Kojima/笹沼 樹 © Taira Tairadate/實川 風 © Taira Tairadate/前橋汀子 ©岡本隆史/荘村清志 ©良知賀津也/松田理奈 ©Naruyasu Nabeshima/清水和音 ©Yuji Hori【Vol.37】 7/11(金) 【Vol.38】 10/3(金)【Vol.39】 12/4(木) 【Vol.40】 2026.2/5(木)各日19:00 文京シビックホール問 シビックチケット03-5803-1111 https://www.b-academy.jp44夜クラシック 2025-2026シーズンの聴きどころ若手実力者の競演、レジェンドの邂逅…話題性豊富な全4公演千住真理子 デビュー50周年 記念企画 千住家の軌跡 芸術家三兄妹のコラボレーション各界の一線で活躍する3人が勢揃い!文:長井進之介文:室田尚子 ヴァイオリニストの千住真理子、日本画家の千住博、作曲家の千住明の三兄妹はそれぞれが各分野で日本を代表する存在であり、コラボレーションが長らく期待されてきた。しかしそれが実現したのは2000年の一度きり。これは「“個で認められるまで”とあえて3人での共演をしないように、それぞれがつとめてきた」ためであった。だからこそ、これまで各人が自身の分野で比類なき活躍をし続けてこられたのであろう。 そして今年の5月、真理子のデビュー50周年記念公演において25年ぶりとなる再共演が実現する。特別感にあふれた内容であり、前半は近藤サトの司 文京シビックホールで行われている「夜クラシック」は、ベテランから若手まで人気アーティストの気さくなトークと名曲を楽しめるシリーズとして幅広い層から支持されてきた。今年で12年目を迎える「夜クラシック」の2025-2026シーズン全4回のラインナップが発表されている。 7月11日に行われるVol.37は、スタート以来ほぼ毎年このシリーズに登場している仲道郁代が、ヴァイオリンの岡本誠司、チェロの伊藤悠貴という旬の若手弦楽器奏者とともに、シューベルトの作品を届けてくれる。晩年の傑作であるピアノ三重奏曲第2番を中心に、「アヴェ・マリア」やピアノのための即興曲 op.142-3、ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番など、シューベルトの音楽を多角的に楽しめる一夜となりそうだ。 10月3日のVol.38には、ソロ、オーケストラ、そして室内楽とさまざまなジャンルで精力的に活動するチェロの笹沼樹会のもと、3人のトークセッション。後半では博の日本画が投影されるなか、明の作・編曲作品であるヴァイオリンとストリングオーケストラの為の「彩霧」および「四季」が、N響メンバーのアンサンブルとともに真理子によって奏でられる。磨き抜かれてきた芸術が空間を満たす極上の時間は忘れられないものとなるはずだ。5/10(土)16:00 東京オペラシティ コンサートホール問 ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212 https://www.japanarts.co.jp他公演5/18(日) 兵庫県立芸術文化センター(ABCチケットインフォメーション06-6453-6000)5/20(火) 愛知県芸術劇場 コンサートホール(クラシック名古屋052-678-5310)と、ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール入賞の実力派ピアニスト・實川風が登場。ドビュッシー、グラナドスとカサド、ピアソラという、それぞれフランス、スペイン、アルゼンチンを代表する作曲家の作品を披露。各作曲家の作風の違いなど繊細なニュアンスで描き出してくれることだろう。また、實川作曲の新作初演が予定されているのも楽しみだ。 ヴァイオリンの前橋汀子とギターの荘村清志が出演するVol.39は12月4日に開催。ヴァイオリンとギターという組み合わせは珍しいが、ふたりは言うまでもなく各楽器におけるレジェンド。実は30年以上前にも共演の経験があるそうで、今回は時を重ねた両者の至芸を堪能できる貴重なコンサートということになる。プログラムはクライスラーの小品やギターの傑作「アルハンブラの想い出」、そしてサン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」など、よく知られた名曲が揃っている。これ以上ない贅沢な時間が過ごせるにちがいない。 年が明けて2026年2月5日に開催されるVol.40には、注目のヴァイオリニスト松田理奈と、日本を代表するピアニスト清水和音が「夜クラシック」に初登場となる。デビューから40年を超えてなお、第一線で活躍する清水が互いに信頼厚い松田とともに、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーなど「これぞ名曲」というプログラムで楽しませてくれる。 なお全4公演のセット券はS席9000円とリーズナブル。ぜひ年間を通して楽しみたいシリーズだ。

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