コンサートギャラリーNew Release Selection新譜情報BooksぶらPAL海外公演情報今月の注目公演メア©Makito Ishikawa森谷真理©TAKUMI JUN辛島輝治園田隆一郎©Fabio Parenzan ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 トリオ海全曲演奏会 vol.8宮里直樹(テノール) & 今井俊輔(バリトン) & 水野彰子(ピアノ) スペシャルジョイントリサイタルカルテット・プラチナム 第19回定期演奏会《結成10周年記念公演Vol.1》1193/4(火)19:00 東京/ムジカーザ3/16(日)14:00 君津市民文化ホール(中)3/24(月)19:00 東京文化会館(小)3/1(土)15:00 宇都宮市文化会館(小)3/4(火)19:00 横浜みなとみらいホール(小)3/23(日)15:00 藤沢市民会館(小)文:近松博郎掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。宮里直樹ヴァイオリンの甲斐摩耶、チェロの海野幹雄、ピアノの海野春絵による「トリオ海(メア)」のベートーヴェン・ピアノ三重奏曲全曲演奏会第8弾。「仕立て屋カカドゥ」の主題による左より:海野幹雄、甲斐摩耶、海野春絵変奏曲は170曲近い歌劇を作曲したヴェンツェル・ミュラーのジングシュピール《プラハの姉妹》中の曲に基づく。各楽器の個性を活かした多彩な表現が聴ける逸品だ。ロシア帝国下で書かれた他の2曲と合わせて室内楽の魅力に浸りたい。オペラを中心に活躍中の男声歌手による熱唱を存分に味わえる公演。テノールの宮里直樹は今年のNHKニューイヤーオペラコンサートにも出演した人気歌手。バリトンの今井今井俊輔俊輔はイタリアで研鑽を積み、ヴェルディやプッチーニのオペラに数多く出演している。《トスカ》《カルメン》ほかのアリアから映画『ゴッドファーザー』の名旋律にカンツォーネまで多彩な演目が並ぶ。伴奏は藤原歌劇団ピアニストの水野彰子。純粋で変わらない輝きを放つ白金をイメージして、2015年に結成されたカルテット・プラチナムの第19回定期演奏会。メンバーの沼田園子、野口千代光、大野かおる、菊地知也はソ左より:沼田園子、野口千代光、大野かおる、菊地知也ロやオーケストラで活躍してきた熟練の名手たち。トルストイの小説『クロイツェル・ソナタ』に影響されたといわれるヤナーチェクの弦楽四重奏曲第1番など、玄人好みの作品が並ぶ。磨き抜かれた彼らのカルテットの輝きを会場で確かめたい。バッハからコンテンポラリーまで幅広く取り上げ、2023年にはチャイコフスキー国際コンクールのセミファイナリストに選出された気鋭のピアニスト黒岩航紀。今回のプログラムは近代フランス音楽の系譜を辿りつつ、シャブリエとラヴェルのワルツを対比させるという緻密な構成だ。最後に置かれたホロヴィッツ編「展覧会の絵」はセカンド・アルバムの収録曲でもあり聴きどころ。細部まで神経を張り巡らせた秀演が期待できる。シューベルトやベートーヴェンを熟知する正統派ピアニストで、東京藝術大学名誉教授の辛島輝治の米寿記念演奏会。2014年には喜寿記念演奏会を開催し、歌曲や室内楽にも精宮本益光力的に取り組み続けてきた。今回はバリトンの宮本益光やヴァイオリンの水野佐知香ら実力派が結集してオール・シューベルト・プログラムを披露。独奏曲は交響曲第5番の辛島自身による編曲版だ。真摯に音楽と向き合う巨匠の飽くなき創意に感嘆。オペラ指揮者として高い評価を得ている園田隆一郎によるトークとピアノで名作を楽しむ人気シリーズの第20回。今回はモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》、工藤和真バーンスタイン《キャ©FUKAYA auraY2ンディード》ほかを取り上げる。出演歌手はザクセン州立歌劇場《蝶々夫人》主演のソプラノ・森谷真理と、昨年イタリアのジュディッタ・パスタ国際オペラコンクールで第3位に輝いたテノール・工藤和真。オペラを身近に体感する好企画。黒岩航紀(ピアノ)辛島輝治(ピアノ) 米寿記念演奏会園田隆一郎のオペラを100倍楽しむ方法 Vol.20 ~春は歌いながらやって来る♫~月の3
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