大谷康子 ©Yukisuke Fushimi高関 健 ©K.Miura左より:アンドレア・バッティストーニ ©上野隆文/三浦章宏 ©YUJI HORI/出口大地 ©hiro.pberg_berlin/東京フィルハーモニー交響楽団 ©上野隆文/せたがやジュニアオーケストラ ©鈴木義明年3月の定期にも出演し、ジュニアメンバーが強い絆を感じている指揮者だ。後半は東京フィル団員が加わり、バッティストーニの指揮のもとチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」ほかを演奏する。 地域の文化会館で、ジュニアたちが、家族や地域住民たちの支えで演奏する――その輪にさらに一流アーティストが加わる。子どもたちは可能性の宝庫。感動のケミストリーが待っている。63文:林 昌英文:江藤光紀 東京シティ・フィルは今年創立50周年を迎える。幸いなことに、楽団はアニバーサリーにふさわしい充実のときを迎えており、新年度のラインナップも多彩かつ大規模作品が並び、話題を集めている。その開幕の定期は、様々な節目の重なる意義深いプログラムが組まれた。 最初の注目はヴァイオリンの代表的名匠、大谷康子の登場。演奏活動に留まらず、テレビ番組MCなど精力的に活躍中の大谷も、同じく今年デビュー50周年。さらに、かつて東京シティ・フィルの黎明期に首席コンサートマスターを13年務めており、両者の50周年に再会の共演というこの上ない記念のステージとなる。この日はメンデルスゾーンの協奏曲とサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」、ヴァイオリンの名曲2作を披露。彼女のアーティストとしてのエネルギーはますます増しており、圧巻のパフォーマンスになること間違いなし。 もう一つは、高関健の常任指揮者就 昨年9月に大規模リニューアルを終えた世田谷区民会館。杮落しから始まったオープニングイベントもこの3月に完結する。トリを飾る2公演はせたがやジュニアオーケストラと東京フィルハーモニー交響楽団による演奏会だ。 3月15日にはまず東京フィルが首席指揮者アンドレア・バッティストーニの指揮で特別演奏会を開催、新ホールを豪快なサウンドで満たす。ストラヴィンスキー「火の鳥」をメインに、コンサートマスターの三浦章宏がソリストを務めるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲などが演奏される。 せたがやジュニアオーケストラは任から10年を経て、11年目に入ること。この10年間での同楽団の顕著な向上ぶりは、筆者を含め各所で幾度も強調されてきた通り。その成果を踏まえた新たな年度の初回は、没後50年のショスタコーヴィチの聴きやすく楽しいバレエ音楽「ボルト」抜粋で開始し、メイ2010年に作曲家・池辺晋一郎(同団音楽監督)の提唱で発足、毎年同館で定期演奏会を開いてきた。20年から東京フィル団員が指導にあたってきた経緯もあり今回の演奏会となったわけだが、翌16日にはジュニアたちがスペシャルな陣容で特別演奏会を開く。前半は第17回ハチャトゥリアン国際コンクールで日本人初優勝を果たした出口大地が、「剣の舞」をはじめとするハチャトゥリアン作品を指揮。出口は昨ンはストラヴィンスキー「春の祭典」と、20世紀ロシアの傑作バレエ音楽2作を大枠に置く。ことに指揮者とオーケストラにとって重要な大作かつ難曲であり続ける「春の祭典」は、両者の現在地を示すには最高の作品。桜の季節の熱き「春祭」で、新たな節目を寿ぐ。第378回 定期演奏会4/5(土)14:00 東京オペラシティ コンサートホール 2/10(月)発売問 東京シティ・フィル チケットサービス03-5624-4002 https://www.cityphil.jp東京フィルハーモニー交響楽団 開館記念特別演奏会3/15(土)16:00 世田谷区民会館せたがやジュニアオーケストラ 特別演奏会3/16(日)15:00 世田谷区民会館問 せたがや文化財団 音楽事業部03-5432-1535 https://www.setagayamusic-pd.comバッティストーニ&東京フィルが登場! 華麗な響きに浸る2days高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団50年の節目、「春の祭典」で臨む新たな幕開け世田谷区民会館オープニングイベント
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